北は金剛山施設を撤去すると言っているのに韓国統一相は観光再開懇談会  

 今月11日に北朝鮮が「金剛山の南側(韓国)施設の撤去を断行する」と通告してから2週間ほど過ぎたことで、北朝鮮によるこの「一方的な通告」の実行が近づいているとの危機感が韓国政府内で広がっている。

  韓国統一部(省に相当)の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官は先日から米国出張や事業者との懇談会などを通じて何らかの対策を見いだそうとしているが、思い通りにはいかないようだ。北朝鮮は連日のように国営メディアや宣伝メディアなどを使って「金剛山から南側の施設を撤去し、新たな観光施設を建設する」「これは確固たる意思だ」として日々圧力を強めている。

  統一部の李相旻(イ・サンミン)報道官は27日の定例会見で「金剛山観光問題について南北間の考え方の違いは今なお大きい」とした上で「北朝鮮は文書交換によって撤去の日程や計画を送るよう求めてきたが、その立場は今も変わっていない」と説明した。これまで韓国政府は現代峨山など事業者らと協議した上で「全面的な改修・補修」を含むさまざまな代案を北朝鮮側に提示してきたが、北朝鮮は「南側の施設を撤去してから独自の観光事業を行う」とする従来の立場を崩していないという。

  ある韓国政府筋は「北朝鮮には自分たちのタイムスケジュールがあるようだ」「現時点では北朝鮮による一方的な撤去を最大限遅らせることが当面の目標だ」と述べた。金剛山の韓国施設撤去は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の肉声による「1号指示」であるため、北朝鮮もただ時間を引き伸ばすわけにはいかないとみられる。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/28/2019112880025.html

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