韓国軍、今年2度目の独島防衛訓練はレベルを低めて実施

韓日対話の局面に配慮したもよう 文大統領、軍の指揮官らと昼食会

  韓国軍が27日に今年2度目の独島防衛訓練を実施したことを、韓国国防部(省に相当)が明らかにした。歴代最大の規模で実施された前回の訓練とは異なり、この日の訓練は艦艇や航空機を動員する実機動訓練ではなく、指揮所演習として実施された。指揮所演習とは、コンピューターシミュレーション(模擬訓練)や通信などを活用して手順に慣れる訓練だ。訓練の日数も、従来の二日から一日に減らした。韓国軍内外では「このところの韓日首脳会談など対話の局面に配慮して訓練のレベルを調整したのではないか」という見方がなされている。

  これまで独島防衛訓練は、通常なら「広開土大王」「楊万春」など3200トン級の駆逐艦と海洋警察の艦艇、海軍のP3海上哨戒機、空軍のF15K戦闘機、海上作戦ヘリなどを動員して1泊2日の実機動訓練として行っていた。特に、日本の経済報復で韓日対立があおられていた今年8月には、訓練の名称を「独島領土守護訓練」に変え、作戦半径を拡大し、イージス駆逐艦「世宗大王」(7600トン級)まで投入した。当時、訓練には陸軍の特殊戦兵力が初めて参加し、海軍特殊作戦団(UDT/SEAL)および海兵隊迅速機動部隊の要員が独島に上陸した。

  一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、韓国大統領府(青瓦台)で国防部の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官はじめ韓国軍の主要指揮官らと昼食を共にしたという。青瓦台が明らかにした。文大統領は「2020年も国防と安全保障に対する堅固な信頼性を韓国国民に見せられるよう、努力してほしい」と語った。この日の昼食会では、北朝鮮の挑発の動きや軍の備えの態勢などについての話も交わされたという。

  文大統領は、27日夕方には大統領直属の諮問機関の委員長らを青瓦台に招いて夕食を共にし、「進むべき道に対する確信を持つべきだと思う」として、「新年には、韓国政府が歩んでいく道についての成果を韓国国民が体感し、未来に対する信用を持てるようにしたい」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/28/2019122880009.html

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