外国人観光客に会ったら取り出す韓国警察必須アイテム「通・翻訳アプリ」

 「タッ・カルククス(鶏の手打ち麺)がおいしい店はどこですか?」

  12月12日午後1時ごろ、ソウル市鍾路区鍾路5街の派出所に入ってきた日本人女性観光客二人が、つたない韓国語でこのように尋ねた。韓国語で答えてもきちんと通じるかどうか確信が持てない状況。そのとき、イ・スンジェ警長(巡査部長に相当)はスマートフォンを取り出し、通・翻訳アプリを起動するや「東大門駅9番出口、タッカンマリ横丁に行ってください」と話すと、スマートフォンから日本語に通訳された音声が流れ出た。二人の女性はうなずいて感謝のあいさつをした後、すぐ前の地下鉄1号線鍾路5街駅に向かった。

  外国人観光客・労働者がひんぱんに訪れる地域の警察官の間では、スマートフォンの通・翻訳アプリが「警察必須アプリ」に浮上している。電話をすれば通訳士が助けてくれる警察公式の通・翻訳サービスがあるが、第一線の警察官は「厳密に正確でなければならない捜査業務でない以上、通・翻訳アプリを使う方が早くて便利」と口をそろえる。

  12月23日に韓国観光公社が明らかにしたところによると、今年上半期に韓国を訪れた外国人観光客の数は843万9214人で、昨年比16.3%増となった。東大門ファッションタウン近くの乙支路地区隊(交番に相当)や広蔵市場近くの鍾路5街派出所は、1日に20-30人の外国人が訪れる。外国人は「道を教えてほしい」だとか「物をなくしてしまった」「両替できる場所を知りたい」といってやって来る。警察官らは「通・翻訳アプリが業務の必需品になった」と語る。大学路派出所のキム・ヘジュン警長は「外国人観光客は、かつては東大門市場やDOOTA免税店など有名観光地にしか現れなかったが、このごろはどこで知ったのか、梨花壁画村や駱山公園など韓国人でもよく知らない場所にまで、尋ね回ってやって来るケースが多い」として「急に対応しないといけないときは通・翻訳アプリがどうしても要る」と語った。

  英語を駆使する警察官は増えたが、通・翻訳アプリを主に使うのには理由がある。乙支路地区隊のキム・ジョンス警衛(警部補に相当)は「グーグル翻訳アプリでモンゴル、カザフスタンから来た外国人労働者と対話している」として「英語でコミュニケーションが取れない場合、さまざまな言語をサポートする翻訳アプリは有用だ」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780057.html

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