総選挙に合わせて「平和論文大会」開催計画を発表した韓国外交部

 韓国外交部(省に相当)が、来年の総選挙のころ授賞式を開く「平和論文競進大会」を新設するということで、論争が予想されている。外交部は先月も「平和指数(政策戦略指数)開発に2億ウォン(現在のレートで約1888万円。以下同じ)使いたい」という計画を表明し、「政権の都合に合わせたもの」だという指摘を受けた。外交部が平和論文の公募展を開くのは今回が初めてだ。

  30日に外交部ウェブサイトで確認した「2020年平和論文競進大会」開催告知によると、今月初めから来年2月まで論文を受け付ける今回の大会の授賞式は、来年総選挙がある「4月中」に開かれる。「関心のある韓国国民は誰でも」参加することができ、「韓半島、北東アジアおよび世界平和の増進案」をA4用紙15枚以内で作成して電子メールで提出すればよい。ただし「関連分野の公務員・学界・研究員」は参加資格がない。最優秀賞1本には賞金300万ウォン(約28万円)、優秀賞2本にはそれぞれ200万ウォン(約19万円)、奨励賞3本にはそれぞれ100万ウォン(約9万4000円)を外交部長官表彰と共に授与する。

  このような大会を新設した理由について、外交部は「平和に対する一般国民の斬新な考えと意見を聞き、制作に反映させるため」だと説明している。そのため「専門家の参加を排除し、論文の分量も制限した」という。だが、外交部の周辺からは「北朝鮮の非核化拒否、挑発・脅しには目をつむり、『平和経済』ばかり繰り返す現政権の単眼的北朝鮮政策PR大会ではないか」という声が上がった。

  これに関して外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官は、30日午前に開かれた外交戦略調整会議で「われわれの声、存在感、そして信頼度が高まっていくほど、『韓半島平和プロセス』などわが政権が追求する諸政策に対する国際社会の呼応と支持もますます広まるだろう」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/31/2019123180009.html

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