韓国造船業、今年も受注量首位の見通し

 韓国造船業が昨年に続き、今年も中国を抑え、受注実績で世界首位となる見通しだ。韓国造船業は昨年、受注量が7年ぶりに中国を上回り、首位を奪還していた。

  造船業界によると、英造船・海運専門調査会社、クラークソンがまとめた今年1-11月の全世界の船舶受注実績で韓国は712万CGT(標準換算トン数)となり、世界シェア36%を記録した。受注額は164億ドルだった。2位中国は受注量が708万CGT(シェア35%)で、受注額は153億ドルだった。次いで日本が257万CGT(13%)で3位、イタリアが114万CGT(6%)で4位だった。

  韓国は2015年、16年、中国・日本に次ぐ3位にまで転落したが、17年に中国に次ぐ2位に回復。18年には1308万CGTを受注し、中国(1000万CGT)を抑え、再び首位に立った。中国の造船会社は国営開運会社からの受注や低価格受注で11年から世界首位を独走していたが、中国造船業の構造調整が本格化する中、韓国が技術力を持つ液化天然ガス(LNG)タンカーの受注が回復したことで、首位の座を守った格好だ。

  韓国造船業は16年に最悪の受注不振に陥ったが、徐々にその影響から脱し、今年4月以降は建造量が増え、雇用も11万人台を回復した。造船業の雇用は15年末に18万8000人を数えた場、昨年8月には10万5000人まで減少。今年7月に再び11万人を超えた。

  しかし、まだ完全な回復とは言いにくい。韓国の造船大手3社(現代重工業、大宇造船海洋、サムスン重工業)はいずれも受注目標を達成できなかった。米中の貿易摩擦による世界貿易の減少で船舶発注量が予想を下回ったためだ。サムスン重工業のこれまでの受注実績は71億ドルで今年の目標値(78億ドル)の91%、現代重工業は120億ドルで76%、大宇造船海洋は61億ドルで73%にとどまっている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/30/2019123080006.html

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