文大統領「北が非核化の際には国際社会も相応の措置を」

南北の鉄道と道路連結に改めて言及

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日「韓半島の平和を実現するにはより多くの行動が必要だ」「北朝鮮が真正さをもって非核化を実践すれば、国際社会もこれに相応する対応を示さねばならない」と主張した。

  文大統領は寄稿専門サイト「プロジェクト・シンジケート」を通じて上記の考えを示した上で「南北の鉄道と道路連結構想」に改めて言及した。「北朝鮮の非核化を引き出すには、南北経済協力や北朝鮮制裁の一部緩和といった相応の措置が必要」という意味に解釈できそうだ。ただしこの寄稿は今年10月末に送られたものであるため、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の動きを示す最近の状況は反映されていない。

  文大統領は寄稿で「行動には行動で応えるべきであり、(この原則に基づいて)国際社会は一致して行動すべきときだと考える」とも主張した。今月16日に中国とロシアが国連安保理に「南北の道路・鉄道協力プロジェクトを制裁対象から除外」という内容を含む決議案草案を提出し、また文大統領も23-24日の中国訪問の際、複数回にわたり「東北アジア鉄道共同体」に言及した。文大統領の構想は中国とロシアによる対北朝鮮政策と軌を一にするものだ。しかし米国は「制裁緩和を考慮すべきときではない」と主張している。文大統領も「韓国が勝手にスピードを出せるわけではない。国際秩序というものがある」との点にも言及した。

  韓国大統領府のある関係者は「今すぐ制裁緩和について論じるよりも、対話と交渉において前向きな側面(鉄道連結などの経済協力)を強調しながら非核化を促すという意味だ」と説明した。文大統領は昨年6月にシンガポールで開催された1回目の米朝首脳会談の際にも「非核化に相応した措置」や「南北経済協力」を強調していた。今年2月にベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談は決裂したが、その直前にも文大統領はトランプ大統領との電話会談で「北朝鮮の非核化を引き出す相応の措置として、韓国の役割を活用してほしい」と訴え、制裁の緩和を遠回しに求めていた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/27/2019122780027.html

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