李光宰・郭魯ヒョン…総選挙に向け「支持層結集用赦免」

現政権発足後3回目の恩赦 選挙法違反者267人を含む5174人 対象者の多くが与党に近い人物

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、李光宰(イ・グァンジェ)元江原道知事、郭魯ヒョン(クァク・ノヒョン)元ソウル市教育監、ハン・サンギュン元全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長ら政治家や労働団体の関係者、選挙法違反者など267人を含む5174人を対象に「新年特別赦免」を行った。今回の恩赦は政界や労働団体のほかに「選挙法違反者の赦免」という名目で与党・共に民主党に近い人物が数多く含まれているという。来年4月に予定されている国会議員選挙を前に、与党の支持者を結集するねらいがあるものとみられる。現政権が発足してからは2017年12月(6444人)と今年2月(4378人)に続き3回目の恩赦だ。

  今回の恩赦には政治資金法違反容疑で有罪が確定した李光宰・元知事も含まれている。李氏は元祖・親盧と呼ばれるほど故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領に近かった人物だ。李氏は朴淵次(パク・ヨンチャ)元泰光実業会長から違法な政治資金を受け取った容疑で起訴され、2011年に懲役6カ月、執行猶予1年、被選挙権制限10年の刑が確定していた。今回の復権により李氏は来年4月の国会議員選挙に出馬できるようになった。文大統領は前回の大統領選挙の際、贈収賄、背任、横領などの重大腐敗犯罪については「恩赦を制限する」との公約を掲げていた。しかし韓国法務部(省に相当)のある関係者は「李氏はこれに該当しない」とコメントした。

  選挙法違反が摘発された郭魯ヒョン元教育監も恩赦の対象になった。郭氏は選挙法で禁じられている相手候補者の買収容疑で懲役1年の実刑を宣告された。選挙法違反者に対する恩赦は李明博(イ・ミョンバク)政権当時の2010年に2775人の恩赦が行われて以来9年ぶりだ。2015年にソウル都心で違法な暴力デモを行ったハン・サンギュン元民主労総委員長も今回恩赦の対象になった。THAAD(米国の終末高高度防衛ミサイル)配備や済州海軍基地建設などに反対する集会に関係した18人も対象に含まれた。彼らのほとんどは現政権の支持者でもあるため、今回の恩赦については「報恩赦免」などの指摘も相次いでいる。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/31/2019123180002.html

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