北ICBM追跡・対応ミサイル発射、米国が仮想映像を公開 

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を追跡し、これを迎撃するミサイルを発射する動画を米国が公開した。また米国は弾道ミサイルを迎撃するイージス艦を東海に展開するなど、警戒と圧力を引き続き強めている。この動画には米軍がミニットマンと推定されるICBMを発射する場面もあった。北朝鮮がICBMを発射した場合、軍事的な対応に乗り出すという強いメッセージを送った形だ。韓国軍周辺では「北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が新年辞を発表した後、ICBMによる挑発に乗り出す可能性が考えられるため、米国はこれに備える対抗策を準備している」との見方も出始めている。

  米ホワイトハウスのオブライエン国家安全保障補佐官は29日(米国時間)、ABC放送とのインタビューで、北朝鮮が長距離ミサイルの発射や核実験を行った場合の対応を問う質問に「米国はそのような状況で行ってきた通りの対応に乗り出すだろう」「もし(北朝鮮の)金正恩氏がそのような行動をとれば、われわれは非常に失望し、その失望感を示すことになる」と述べた。ロイター通信が報じた。オブライエン氏は「われわれは多くの道具を持っており、北朝鮮に追加の圧力を加えることもできる」とした上で「北朝鮮を綿密に監視しているし、金正恩氏が非核化の約束を守ることを願っている。米国と北朝鮮の間には連絡を取り合うルートがある」などとも伝えた。

  これに先立ち沖縄の米軍嘉手納基地は今月27日、米空軍が先日制作したばかりの北朝鮮のICBM発射と関連する仮想動画をフェースブックを通じて公開した。動画はわずか1分と短いが、そのシナリオは北朝鮮の平壌北方からICBM「火星14型」が発射されるというものだった。動画にはレーダーでミサイルを捕捉するイージス艦が登場し、MQ1プレデター無人攻撃機が飛行する場面もある。さらに北朝鮮で発射されたミサイルの胴体には「ㅈ3631171」という数字が記載されていた。北朝鮮が2017年7月に試験発射に成功した火星14型に書かれていた数字だ。動画ではミサイルが飛行中に三段に分離され、日本列島上空を過ぎて太平洋を飛行する航跡も映し出されていた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/30/2019123080013.html

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