韓国人撤収用チャーター機、早ければ30日にも…中国国籍の家族は乗れず

武漢肺炎拡大 帰国後、指定施設で14日間隔離 武漢からやって来た韓国人・外国人を全数調査 14日から23日までの直航入国者だけでも2001人

  韓国政府は、現在中国の武漢市に残っているおよそ500人の在留韓国人と留学生を撤収させるため、早ければ30日にも武漢天河国際空港にチャーター機を投入する予定だ。在武漢韓国総領事館は27日、ホームページに告知を載せ、同日午後11時55分までチャーター機搭乗申請を電子メールで受け付けると伝えた。総領事館は「(チャーター機投入を)30日あるいは31日に進めているところだが、中国側との協議によっては変動もあり得る」と説明した。ただし、体温が37.5度を超えるなど疑わしい症状を示していたり、韓国人の家族であっても中国国籍者であったりする場合は搭乗できない。これについて総領事館側は「中国政府の方針」だとした。搭乗者は1人当たり30万ウォン(約2万8000円)=成人基準=を負担し、韓国到着後はウイルスの潜伏期間である14日間を国の指定施設で過ごすことになる、と総領事館側は明かした。

  韓国政府は、武漢肺炎の拡散を防ぐため、武漢から入国した韓国人・外国人について全数調査に着手すると決めた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、韓国大統領府(青瓦台)の対策会議で「症状が後になって現れることから、現在どうなっているか確認する必要がある」として、武漢から入国した人について全数調査を指示した。保健福祉部(省に相当)と疾病管理本部が全数調査の対象・時期・方法の具体化を行っている。

  武漢から韓国に来る航空便が遮断されたのは今月23日だ。保健福祉部の関係者は「ウイルスの潜伏期間が2週間という点を考慮すると、14日から23日までの入国者が対象になる可能性が高い」と語った。仁川空港公社は、該当する期間に武漢からの直航便で2001人が韓国に入国したと伝えた。ただし、疾病管理本部の関係者は「まだ調査対象がどれくらいになるか言うのは困難」と指摘した。

  疾病管理本部は28日午前0時から、武漢肺炎の疑いがある患者の隔離基準を強化することとした。28日からは、武漢市がある中国の湖北省に行ってから14日以内に発熱や呼吸器症状を示したり、中国に行ってから14日以内に肺炎の症状を示したりした場合、隔離後に感染の有無を調べる。これまでは、中国・武漢に行ってから14日以内に発熱と呼吸器症状を同時に示した人を隔離していた。また28日からは、中国から入国する全ての旅行客は健康状態質問書の回答を作成し、検疫官に提出しなければならない。

  さらに疾病管理本部は、武漢に行った後、電話などで軽微な症状を訴えていた能動監視対象者およそ100人について、コロナウイルスに感染しているかどうか全員を調査することとした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/28/2020012880020.html

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