金敬姫氏が6年ぶりに公の場に登場、金正恩氏の「内部団結ショー」

夫の張成沢氏処刑後初めて公式に登場、金正恩氏夫妻の隣で公演を観覧 金氏一家が一つの席に、白頭血統団結を誇示したとの見方も 太永浩氏「叔父処刑の責任を叔母に押し付ける小細工」

  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の叔母に当たる金敬姫(キム・ギョンヒ)朝鮮労働党秘書が6年ぶりに公式の席に姿を現した。労働新聞など北朝鮮の複数の国営メディアは26日、金正恩氏が旧正月の記念公演を観覧する際、金敬姫氏が金正恩氏夫妻のすぐ隣に座っている様子を写真を通じて伝えた。夫の故・張成沢(チャン・ソンテク)元朝鮮労働党行政部長が処刑されて以来、金敬姫氏についてささやかれてきた粛正説や死亡説などを否定した形だ。専門家は金正恩氏が金敬姫氏を登場させた時期に注目している。米国に対する「正面突破戦」を宣言し、内部の結束に力を入れたい中、「白頭血統」の団結を誇示したかったものと解釈されている。 ■金正恩氏と金与正氏の間に座った金敬姫氏  北朝鮮の国営メディアが公開した写真によると、黒いチマチョゴリを着た金敬姫氏は主席壇で金正恩氏の左側2番目の席に座っていた。金正恩氏と李雪主(リ・ソルジュ)氏夫妻、金敬姫氏、金与正(キム・ヨジョン)氏の順だった。金敬姫氏が公式の席に登場するのは2013年12月、夫で金正恩氏の叔父に当たる張成沢氏が処刑されて以来、およそ6年ぶりのことだ。

  金敬姫氏は故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の実の妹で、現存する唯一の白頭血統第2世代だ。金総書記の晩年には実力者として浮上し「金正恩氏の政治的後見人」とも言われたが、張成沢氏が反逆罪で処刑されてからは姿を消した。その後、北朝鮮政府はさまざまな記録映画にも金敬姫氏を登場させなくなった。「金氏一家の大御所」であると同時に「裏切り者の妻」という二つの側面を持つ存在となったのだ。一部では毒殺説がささやかれることもあった。国家情報院は2017年8月「金敬姫氏は平壌郊外で治療を受けている」と国会に報告している。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/28/2020012880064.html

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