【萬物相】6年ぶりに姿を見せた金敬姫氏

 北朝鮮最高人民会議の崔竜海(チェ・リョンヘ)常任委員長といえば「姿を消したかと思えば再び登場」を繰り返した代表的な人物だ。崔竜海氏は金日成(キム・イルソン)主席の最側近だった故・崔賢(チェ・ヒョン)氏の息子で、かつて青年同盟第1秘書などとして順調に出世していたが、1998年に突然一般の労働者に降格となった。経済が最悪の状況にもかかわらず、カラオケで放蕩(ほうとう)にふけったというのがその理由だった。2004年にも共同農場に左遷されたが、金正恩(キム・ジョンウン)氏が権力を継承したことで再び注目を集めた。ところが13年に張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されると突然階級が下げられ、再び共同農場に追いやられた。その後は平壌に戻り、金正恩氏の最側近であると同時に実力者としての地位を固めた。

  北朝鮮は実力者がある日突然消えることが普通にある国だ。張成沢氏も2013年初めごろから公式の席に姿を現さなくなった。その年の7月には金正恩氏と対等に話をする様子が報じられた。それから5カ月後、金正恩氏の前で拘束され、高射機関銃数十発で処刑された。父の最側近だった叔父を残忍に粛正した金正恩氏の冷血さに世界が驚いた。

  張成沢氏の妻で金正恩氏の叔母に当たる金敬姫(キム・ギョンヒ)元朝鮮労働党秘書が夫の処刑から6年ぶりに公式の席に姿を現した。この旧正月、金正恩氏と李雪主(リ・ソルジュ)夫妻の隣に座って公演を観覧する様子を撮影した写真が公開された。金敬姫氏についてはこれまで粛正説、毒殺性、自殺説まで広まったこともあった。6年も姿を見せなかった叔母を呼び、最前列に座らせた金正恩氏の狙いが何か気になるところだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/28/2020012880065.html

コメント

このブログの人気の投稿

MBNの業務停止効力中断

「19世紀式の自主にかまけた586世代、20?30代の登場が望まれる」

韓国政府の救援隊がラオスに出発 医療スタッフら20人