過度の不安抱くなと言っていた文大統領「やり過ぎと言われるくらい対応」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、国立中央医療院(ソウル市中区)の救急医療センターを訪れ、「新型コロナウイルス感染症」(武漢肺炎)への対応状況について報告を受け、「少しやり過ぎだと評されるくらい、先制的措置が強力かつ迅速に実施されるべきだ」と述べた。「政府を信じ、過度の不安を抱かないよう呼びかける」(26日の対国民メッセージ)、「武漢から入国した人々を全数調査せよ」(27日の青瓦台参謀会議)など、ますます対応レベルが上がりそうだ。4人目の感染者(感染確定例)が出たことから、政府の対応に向けられた懸念や批判が拡大することを意識したものと見られている。国立中央医療院は2人目の感染者(男性)が治療を受けている医療施設だ。

  文大統領は同日、医療院前の「待機テント」に到着するとすぐに手を消毒し、マスクをした後、医療スタッフに「握手は省略する」と言った。そして、対応状況の報告を受けていた時には医療機関の第1次対応について、「感染が確定した1人は、医療機関を訪れたのに中国から来られた方であることを確認できず、本人が自ら1339(疾病管理本部のコールセンター)に連絡して診断が付いたが、そのような部分は抜け落ちていたのではないか」と叱咤(しった)した。さらに、「それは医療機関がきちんとしなければならない義務を順守していないということだ。医療機関にもう少し戒めの気持ちを持つよう言わなければならない」と述べた。京畿道平沢で申告された4人目の感染者は、居住地の医院に2回行ったが、適切に対処できなかったと指摘するものだ。

  文大統領は国民に対する広報も強調した。中央感染症病院のキム・ヨンジェ運営支援チーム長が手洗いとマスク着用の重要性に言及すると、文大統領は「一般国民はマスクの着用や手洗いだけをきちんとやっても、過度に心配する必要はないということか」とあらためて確認した。

  野党からは批判が相次いだ。「新しい保守党」のユ・スンミン議員は「文大統領が万一、中国の顔色をうかがっているために武漢肺炎の拡散を適切に防ぐことができなければ、審判を受けなければならない」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/29/2020012980066.html

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