サムスン電子の19年営業益52.8%減 半導体不振で

【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子が30日発表した2019年通期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は27兆7685億ウォン(約2兆5580億円)で前年比52.8%減少した。売上高は前年比5.5%減の230兆4009億ウォン、純利益は51.0%減の21兆7389億ウォン。半導体不況が響いた。  ただ、19年10~12月期は半導体事業の営業利益が前期比で増加し、底を脱する様相を見せ、20年の業績見通しを明るくした。  19年10~12月期の営業利益は7兆1603億ウォンで前年同期比33.7%減となった。売上高は59兆8848億ウォン、純利益は5兆2271億ウォン。前年同期に比べ、高級セット製品の販売好調で売上高は小幅に増加した一方、営業利益は半導体メモリーの低調で減少をみせた。  10~12月期の部門別業績を見ると、半導体事業は営業利益が3兆4500億ウォンで前期比13%増となった。売上高は前期比5%減の16兆7900億ウォン。  半導体メモリーは堅調な需要の増加をみせたと分析される。前年同期と比べると、半導体メモリーはDRAMの価格下落で業績が落ち込み、システムLSI(大規模集積回路)は高画素イメージセンサーと高性能コンピューティング(HPC)チップの需要増で利益が増えた。  ディスプレー事業は営業利益が2200億ウォンで前年同期比77%急減した。中小型ディスプレーは一部の高級製品群の需要低調で業績が小幅に落ち込み、大型ディスプレーも業界の供給拡大で業績が低下した。  スマートフォン(スマホ)事業を担うIT・モバイル(IM)部門は営業利益が前年同期比67%増の2兆5200億ウォン、売上高が同7%増の24兆9500億ウォンだった。スマホのフラッグシップモデルの販売拡大や「ギャラクシーA」シリーズのラインアップ見直しで業績が改善したと分析される。  消費者家電(CE)部門の営業利益は前年同期比19%増の8100億ウォン、売上高は同8%増の12兆7100億ウォン。量子ドット技術を用いたテレビや超大型テレビなど高級テレビの販売が増え、冷蔵庫や洗濯機の収益性が高まったことが業績を押し上げた。  サムスン電子は19年に約26兆9000億ウォンの設備投資を実行した。事業別では半導体が22兆6000億ウォン、ディスプレーが2兆2000億ウォンなどだった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/30/2020013080121.html

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