「今だ!」マスク値上げする販売業者ら…「度を越した暴利」と批判

新型コロナウイルス感染症、いわゆる「武漢肺炎」感染拡大の懸念からマスクの需要が急増する中、一部の販売業者がマスクの価格を大幅に引き上げ、物議を醸している。

  29日、インターネットのコミュニティーサイトやSNS(会員制交流サイト)には、一部のオンライン販売業者がマスクの価格を大幅に引き上げたことに対する不満の書き込みがあふれている。1日で価格を数倍ずつ上げているだけでなく、価格を変更する前に購入されたものを「在庫がない」といってキャンセルさせる販売者も続出しているからだ。

  実際に韓国消費者院には前日とこの日、マスク価格の上昇・注文キャンセルに関して40件以上の消費者相談が寄せられた。需要が増えればある程度価格が上がるのは当然の現象だが、人々の不安心理を利用し、極端に暴利をむさぼるのは不合理だという指摘が出ている。

  例えば、Aショッピングモールに出店しているある販売者は、通常1枚110ウォン(約10円)ほどで販売しているマスクを今回の事態が発生して以降、価格を12倍につり上げ、1枚1398ウォン(約129円)で販売し始めた。このマスクはウイルスを遮断するKF(コリア・フィルター)機能のない単なる不織布製品だ。

  Bショッピングモールで26日にKF94マスク20枚を2万9000ウォン(約2680円)で購入したある消費者は、28日に同じサイトで同一の商品を再注文しようとしたが、わずか2日で価格が5万3000ウォン(約4900円)台に上がっていることに気づいた。2日の間に1枚当たり1482ウォン(約137円)から2690ウォン(約249円)へと81%も上がったのだ。

  決済まで終わっている製品を販売者が「品切れ」を理由に強制的に販売を取り消し、価格を上げて再販売するというケースもあり、不満の声が続々と上がっている。

  ある消費者は「1日前までKF94マスクを25枚入り1万7000ウォン(約1571円)で買ったのに、その翌日にもう一度見たら6万3000ウォン(約5824円)台へと3倍以上も上がっていた」として「需要が急増すれば価格がある程度上がるのは理解できるが、これほどのレベルだと、不安と死を利用して商売しているようなものだ」と批判した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/29/2020012980266.html

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