SK駐在員帰国、ポスコ工場ストップ…武漢肺炎で韓国企業も非常態勢

 新型コロナウイルス感染症の「武漢肺炎」が拡散し、韓国企業にも赤信号がともった。現地駐在員を帰国させたり、出張自粛令を下したりするなど、感染症予防に総力を挙げている。また、中国旅行をキャンセルするケースも増え、韓国旅行業界の被害も拡大している。

  今月中旬、「武漢肺炎」拡散のニュースが伝えられて以降、韓国の旅行会社には中国への旅行をキャンセルしたいという問い合わせが相次いでいる。韓国で最大手の旅行会社であるハナツアーの関係者は27日、「1-2月の中国ツアーの約20%がキャンセルされた。事態が拡大すれば、さらにキャンセルが増えるだろう」と語った。大手旅行会社のモドゥツアーではキャンセルを求める声が相次いだため、25日から今月末までに予定されていた中国ツアー(海南・香港を除く)を一括キャンセル・返金処理した。忠清南道では来月予定されていた中国団体観光客約3000人の訪韓日程を27日に突然取り消した。

  中国政府が自国民の国外団体観光を規制したことから、韓国のホテル・流通業者にも赤信号がともった。ソウル市松坡区のロッテホテルワールドでは先日、中国からの団体観光客が50室の予約をキャンセルした。ロッテホテル側は、ソウル中区や済州島など主な支店のチェックイン・デスクにサーモグラフィー・カメラを設置し、乗客らが発熱しているかどうかをチェックしている。

  中国に進出している韓国企業は緊急措置態勢に入った。武漢にエチレンの化学工場があるSK総合化学は旧正月連休(1月24日-27日)前に現地駐在員十数人を帰国させ、武漢出張禁止令を出した。工場で働く中国人従業員約3000人にはマスクや消毒薬などを支給、会議の禁止、食堂の閉鎖措置を取った。SK関係者は「工場の状況を確認するため韓国人社員1名を現地に残したが、自宅勤務中だ」と語った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/28/2020012880002.html

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