韓国からマスクもらった中国・威海「経済のため韓国人の入国を阻止するしかない」

新型コロナ感染拡大 韓国発航空機の乗客163人全員を近隣ホテルに隔離、韓国人は19人 瀋陽・延吉・青島も韓国人隔離

  中国で新型コロナウイルス感染症が拡大した時、韓国政府は「中国人の入国を阻むべきだ」という国内の世論があったのにもかかわらず、中国人の入国禁止措置を取らなかった。中国政府も、中国に対して門戸を閉ざさなかった国々に向かって「過剰な措置」と批判した。ところが、韓国で新型コロナウイルスの感染者が増えると、中国の地方政府は直ちに韓国人に対して事実上の入国制限措置に踏み切った。

  25日午前10時30分、仁川国際空港を出発した済州航空7C8501便が中国・山東省の威海大水泊空港に到着した。空港に降りた乗客163人を出迎えたのは、重装備の防疫要員たちだった。乗客は近くのホテルに隔離された。この中には韓国人が19人も含まれていた。

  威海は韓国に最も近い中国の都市の一つで、韓国人や韓国系も多く暮らしている。仁川市は12日、威海市にマスク2万枚を支援していた。

  遼寧省瀋陽市や吉林省延吉市も同日、空港に到着したソウル発大韓航空KE831便、KE891便の乗客に対してウイルス検査を行い、指定のホテルや自宅に移動させて14日間隔離した。山東省青島市も海外からの入国者全員を隔離すると発表した。

  米国と日本も韓国に対する警戒レベルを強化している。米疾病予防管理センター（CDC）は24日（現地時間）、韓国に対する旅行警報を最高レベルの第3段階（警告）に引き上げ、韓国内の「広範囲な市中感染」を挙げて、「不必要な旅行を自粛せよ」と勧告した。CDCの旅行警告には第1段階「watch（注意）」、第2段階「alert（警戒）」、第3段階「warning（警告）」がある。日本は同日、大邱と慶尚北道清道郡への自国民の旅行自粛を勧告した。

  南太平洋上の島国ナウルは24日から3週間以内に韓国を訪れた旅行者の入国を禁止する。西太平洋のミクロネシアは韓国から入国した旅行者に対して入国前14日間、グアムやハワイに隔離措置することにした。韓国外交部は25日現在、韓国人の入国を禁止している国は12カ国、入国手続きを強化した国は12カ国だと明らかにした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/26/2020022680111.html