親文大統領勢力の世論操作「新天地=統合党のうわさを広げろ」

 26日午前10時46分、韓国の大手ポータルサイトに「国内の新型コロナウイルス患者1000人超える」という記事が掲載された。この記事に対しては、午前11時前後の段階で、「大統領を選び間違えると、国がこんなふうに滅ぶ」「中国人の入国制限をせず、大邱を封鎖すべきだとする政府首長は何を考えているか分からない」などと主に政府に批判的なコメントが「そう思う」という反応件数の上位を占めていた。しかし、午後1時以降は「どの国よりも透明で正確に動く大韓民国政府は強固だ」といったコメントが集中的に書き込まれ、あっという間に「そう思う」の上位を占めた。

  新型コロナウイルスが広がる中、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の熱狂的支持者が世論操作に乗り出した疑惑が浮上した。そうしたネットユーザーは、現政権に批判的なコメントを目立たないようにし、政権に好意的なコメントが上に表示されるように組織的に動いている。同日午後にポータルサイトに掲載された「新型コロナ、1日で284人増加」という記事が代表的だ。フォロワーが約4600人に達する「キムギョクル」氏は自身のツイッターに「新天地が国を滅ぼそうとしている」というコメントを支持するよう書き込んだ。文大統領支持勢力は政府に批判的な見解を表明した芸能人やスポーツ選手のソーシャルメディア(SNS)にも殺到し、「新天地(の信者)だと自ら認めるつもりか」などと相次いで書き込んだ。

  これに関連し、未来統合党の李俊錫(イ・ジュンソク)最高委員は最近、「新天地と野党を結びつけようとする世論操作の試みがある」と暴露した。李最高委員は自身のフェイスブックに「(モバイルメッセンジャーの)テレグラムに『覚醒市民(親文勢力を指す)のフェイクニュース称賛部屋』というのがあるのだが、インターネット上でのコメント操作司令所のようなものだ」とした上で、「昨日からは『セヌリ=新天地』と印象づけろという司令が追加された」と主張した。実際に李最高委員がキャプチャーしたチャットルームの画面を見ると、「『新天地=セヌリ=自由韓国党=未来統合党』彼らの正体を広く知らしめてください」「あの時代(日帝強占期)の独立軍はこんな心情だっただろうか」などという発言で互いを激励していた。柳時敏(ユ・シミン)、金於俊(キム・オジュン)、金容敏(キム・ヨンミン)の各氏など与党寄りの人物も「中国入国禁止はコロナ事態の本質ではない」とする趣旨の主張を行っている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/27/2020022780069.html

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