中国各地で韓国人を入国させないのに…青瓦台は「中国政府がしたことではない」

　新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、韓国人旅行客の入国を禁止または制限すると明らかにした国が26日に30カ国を超えた。韓国からの旅行客や韓国人・韓国系在住者の隔離・検疫を強化する中国の省・市も、上海をはじめとして増え続けている。日本は同日、大邱市・慶尚北道清道郡に最近滞在した外国人の入国を禁止した。エルサルバドルとセイシェルは韓国人旅行客の入国禁止措置を発表した。ベトナム・フィリピンは慶尚北道を入国拒否地域に指定した。新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらなければ、米国や欧州連合（EU）も韓国人の入国禁止・制限に踏み切る可能性が高い。

  上海市虹橋鎮は同日から、上海に戻った外国人に14日間の自宅隔離措置を要求したことが分かった。虹橋鎮に住む外国人の多くは韓国人だ。山東省威海市はこの日、威海空港に到着した済州航空の旅客機2便の乗客254人全員をホテルに隔離した。このうち30人が韓国人だった。25日と26日の二日間で、威海市や江蘇省南京市が「同乗者の中に発熱した人がいる」として強制隔離した韓国人は少なくとも114人に達する。

  韓国人・韓国系居住者の中には、「市や町の住民委員会が予告なしに韓国人を対象に強制隔離措置を取り、中央政府や省政府は『知らなかった』と言い逃れする『終末高高度防衛ミサイル（THAAD）報復措置』時のようなことが起こるのではないか」と心配している人も少なくない。事実、威海市は前日、「韓国・日本から入国する人は指定ホテルに集中隔離する」という発表を出し、韓国から来た飛行機の乗客を隔離したが、山東省は「発熱した人がいたからそうしたのであって、市で説明しておらず、誤解だ」と言った。韓国の野党・未来統合党公薦管理委員会は「三流国扱いをされている大韓民国の名誉と国民の自尊心は、いったいどこで見いださなければならないのか」とコメントした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/27/2020022780055.html