文大統領「中国人の入国禁止は不可能、初期ならともかく…」

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、与野党4党の代表たちと会い、新型コロナウイルス感染症発生後の「中国人入国禁止要求」に関して、「不可能であり、実益もない」と語った。最大野党・未来統合党の黄教安(ファン・ギョアン)代表が「政府は初動で対処に失敗した」として、文大統領の「国民に対する謝罪」を要求したが、文大統領は直接言及しなかった。ただし、マスクの供給が大混乱になっていることについてだけは「国民に対して恐縮している」と言った。

  文大統領は同日、国会で与党・共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表、野党・未来統合党の黄教安(ファン・ギョアン)代表、民生党の柳成葉(ユ・ソンヨプ)代表、正義党の沈相ジョン(シム・サンジョン)代表と100分間にわたり会合を行い、新型コロナウイルス問題の対応策を話し合った。この会合で、「今すぐにでも中国人を入国禁止にしなければならない」という黄教安代表の主張に、文大統領は「初期ならともかく、今は実効的ではない」「これを政治争点化するのは望ましくない」と言った。また、「中国人の入国を禁止した場合、韓国が他国の入国禁止対象になるかもしれない」「2月4日以降の中国人入国者に新たな感染者がいないのに、入国禁止にしたら、我々の不利益の方が大きくなる」とも語った。

  黄教安代表はさらに、「朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官を更迭すべきだ」と言った。だが、文大統領は「責任問題は(現在の)状況が終了した後、再検討しよう」と答えた上で、「最も緊要な課題は(感染拡大のきっかけとなった新興宗教団体)新天地イエス教の問題」「全国各地に新天地イエス教の信者たちがいて、大邱と同様の状況が起きるのではと懸念している」と延べた。しかし、野党からは「政府・与党は問題の責任を新天地イエス教だけに転嫁しようとしている」と批判の声が上がっている。

  文大統領と与野党4党代表は会談後、「迅速な補正予算編成」「超党派的協力」など5項目からなる共同合意文を発表した。文大統領は「政府補正予算案を3月初めに国会に提出する」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/29/2020022980004.html

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