韓国人を隔離する遼寧・吉林省、そこへ支援品を送る韓国政府

 28日正午ごろ、大邱市の達西郵便局前におよそ400人が集まった。午後2時に予定されるマスク販売を待つ人々だ。達西区庁に通じる歩道が200メートルにわたり、S字状に伸びる待機の行列で一杯になった。先頭に座る人は「午前5時ごろ来た」と語った。朝食抜きでやって来て、比較的前方の位置を占めたコ・ミンソクさん(54)は「昼食もここでジャージャー麵を注文して食べるか、マスクを買うまでは食べないつもり」と言った。すると、横にいた70代のおばあさんが「飯が大事なものか。マスク買う方が大事」と話した。

  午後1時になると、郵便局から職員が出てきて番号表を配った。1人当たり5枚1セットを4000ウォン(現在のレートで約360円、以下同じ)で買えるという番号表だった。番号表は420番で終わってしまった。420番より後ろから「私たちは来たのにもらえないの?」など、不満が湧き上がった。その上、406番から420番までは準備不足でマスクが買えなかった。一部の人は郵便局内になだれ込んで抗議した。職員は落ち着かせようと必死だった。あるおばあさんは5万ウォン札(約4490円)を突き出し、「雨に打たれながら2時間待った。お金はもっと出すから一つだけ欲しい」と哀願した。

  ソウルでも変わりはなかった。雨が降ったこの日、韓国政府が運営する陽川区の「幸せなデパート」前には、朝7時から傘を差した市民が列を作った。午前11時から1枚1000ウォン(約90円)、1人当たり5枚限定で販売されるマスク6万枚を待つ行列だった。11時になるとデパートおよそ230坪の広場は人で一杯になり、行列は広場の外の歩道にまで伸びていった。この場面を見た米国人のジョセフさん(34、韓国在住歴5年)は「政府が伝染を防ぐために集会まで禁止しながら、1カ所に数百人も集めてしまうとは、ばかげている(ridiculous)」と語った。10時にやって来た会社員のキムさん(27)は、2時間かけてマスク5枚を握りしめ、家に帰った。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/29/2020022980006.html

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