「マスク高すぎ」の一言で…悪質コメントに悩まされる韓国芸能人たち

政府の「武漢コロナ」対応に苦言呈したタレントのパク・ミョンスやホン・ソクチョンら、現政権支持者から非難される

  タレントのパク・ミョンスさんや歌手のチョ・ジャンヒョクさんなど一部の芸能人が「武漢コロナ(新型コロナウイルス感染症)」感染拡大に対してコメントした。「マスクが高すぎる」「国に対してやり切れない気持ち」などと発言したところ、現政権の支持者らがこれらの芸能人のSNS(会員制交流サイト)アカウントに殺到し、「悪質コメント」を書き込むという事態も起きている。

  パク・ミョンスさんは25日午前に放送されたKBSクールFM『パク・ミョンスのラジオショー』で「マスクがないため再利用可能な布マスクを購入した」というリスナーからの話を紹介した際「列に並んでマスクを買うなんて話にならない。マスクだけは楽に使えるようにしてくれるのが最も重要だ」と話した。続いて、コロナのせいで自営業者と文化芸術界が苦しんでいるというニュースを紹介し「『頑張って』だけではダメだ。『政府はこうやって支援してくれているんだな』というようなことを肌で感じられるようにしてくれないと」と話した。

  パク・ミョンスさんは先月31日と今月7日の放送でも「マスクの値段がひどく上がった。皆やっとのことで買って使っているのに、値上げしたら国民が大変だ」と話した。こうした事実が知れ渡ると、一部のリスナーが個人のSNSアカウントに「公人なら公人らしく振る舞いなさいよ」「イルベ新天地」など悪質なコメントを書き込んだ。  歌手チョ・ジャンヒョクさんの発言も騒動になった。チョさんは24日、自身のフェイスブックに「『人が先だ!』という言葉がいまだに耳から離れないんだが…ただの選挙遊説用の言葉だったようだ。国に対するやるせなさを感じるこの気分」と投稿した。するとわずか2日で4300以上のコメントが書き込まれた。「チョ・ジャンヒョクの歌はもう聴けない」「大統領が大変な思いで取り組んでいらっしゃるのだから、公人としてねぎらいの言葉をかけてほしい」「イルベなのか」などの非難が多かった。

  タレントのホン・ソクチョンさんも2日、インスタグラムで「米国・オーストラリアが、最近2週間に中国を訪れた外国人を入国禁止にする」という内容のニュースを共有し「一歩先を行く決定が最高の予防だ。わが国は一歩遅れている気分」と書き込んだが、現政権の支持者から非難を受けて削除した。

  一方、かつてMERS(中東呼吸器症候群)が騒動になった際に活発に政治的発言を繰り出していた芸能人たちが、武漢コロナの事態には口を閉ざしているという指摘も出ている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/28/2020022880217.html

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