昨年の韓国PM2.5濃度、OECD加盟国中で最悪

汚染が深刻なOECD100都市のうち61が韓国の都市…忠清北道曽坪はOECD7位

  昨年の韓国のPM(粒子状物質)2.5平均濃度は、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で最も悪かったことが判明した。2018年は2位だったのに、1ランク上がって1位になった。グローバル大気汚染調査機関「エアビジュアル(Airvisual)」が今月発表した「2019年世界大気質報告書」によると、昨年の韓国の年平均PM2.5濃度は1立方メートル当たり24.8マイクログラム(以下、単位同じ)で、OECD加盟国の中で最も悪かった。2018年の時点でOECD加盟国中PM2.5濃度が最悪だったチリ(24.9)は、昨年は22.6を記録し、ソウルよりもPM2.5濃度が改善された。

  エアビジュアルが集計した韓国のPM2.5濃度は、国立環境科学院が公開した昨年の年平均PM2.5濃度(23)よりやや高い。エアビジュアル側は「われわれはリアル・タイム・サンプルを活用して統計を取っており、国の公式統計と多少差が出ることはあり得る」と説明した。

  都市別の順位では、忠清北道曽坪郡のPM2.5濃度が33.9に達し、韓国国内で最も悪かったことが判明した。曽坪郡の平均濃度は、OECD加盟国100大都市の中で7位になる汚染度だった。また、全OECD加盟国の都市の中でPM2.5汚染が最も深刻な100大都市のうち、61が韓国の都市であることも明らかになった。2018年の時点では100大都市中44が韓国の都市だったのと比較すると、1.6倍ほど増えた。エアビジュアルは報告書で「韓国ではいかなる都市も、WHO(世界保健機関)が勧告する年平均PM2.5濃度(1立方メートル当たり10マイクログラム)に合致しなかった」と評した。次いで「韓国政府の大気汚染関連政策は、大部分が臨時方針と(ディーゼル車の)排出量削減にばかり焦点を合わせている」として「ここ数年の間、韓国の大気質改善が停滞に直面しているのは、これが理由と言える」と記した。

  ただし、韓国のPM2.5濃度は、エアビジュアルがOECDより範囲を広げて調査した全98カ国の中では26位となり、全ての国の中で1位となったバングラデシュ(83.3)、5位インド(58.1)、11位中国(39.1)など上位圏の国々に比べれば、良好な方に属した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/02/27/2020022780018.html

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