「北兵士、コロナとみられる死者100人超」

日本の読売新聞「全国に感染拡大」

  中朝国境付近に展開する北朝鮮軍部隊で2月末以降、「コロナ」への感染が疑われる死者が100人以上発生した。日本の読売新聞が29日に報じた。北朝鮮当局はこれまでコロナの感染者や死者はいないと主張してきた。しかし北朝鮮軍内部にコロナ患者が大量に発生しているのでは、との見方もでている。

  読売新聞は韓国、米国、日本の消息筋の話として「(北朝鮮軍の死者100人以上に関する)正確な事案は分からないがコロナと推定される」として「(コロナが)当初、中朝国境付近で判明し、今では全国に広がっており、軍の訓練が中止になったケースもでてきている」と伝えた。北朝鮮はコロナ感染者や死者はいないと主張しているが、北朝鮮の内部事情はこれとは異なるというのだ。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は27日、外国に出張した人とその接触者、風邪などの症状を示す「医学的監視対象者」が平安南北道、両江道、羅先市など全国に2280人いると報じた。北朝鮮の消息筋は「『医学的監視対象者』とはコロナ感染が疑われる患者だ」「北朝鮮には診断キットなどの防疫装備がなく、検査ができないため感染者はいないと主張している」と述べた。

  読売新聞は、最近金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に同行する北朝鮮軍幹部らがマスクを着用していない理由について「感染拡大への不安を取り除くためのもので、実態はかなり深刻化しているとみるべきだ」と報じた。韓国の国策研究所の関係者は「金与正(キム・ヨジョン)氏が今月22日の談話で、トランプ大統領が金正恩氏にコロナ防疫に協力する意向を伝えたと明らかにしたのも、コロナ感染拡大に伴う国際社会からの支援が欲しいからだ」との見方を示した。

  これに先立ちロバート・エイブラムス在韓米軍司令官も今月13日「北朝鮮も隣国の中国で始まった武漢コロナを避けられなかったと確信する」と発言した。エイブラムス司令官は「私が知っているのは、彼ら(北朝鮮軍)がおよそ30日間事実上の封鎖に入り、最近になって訓練を再開したということ」「彼らは24日間、戦闘機も飛ばしていない」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/30/2020033080038.html

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