朴槿恵前大統領弁護団、弾劾時の憲法裁判所裁判官9人相手取り損害賠償請求

 朴槿恵(パク・クネ)前大統領弾劾審判時に法律代理人を務めたイ・ジュンファン、チェ・ミョンソン、チェ・グンソ、ソン・ジェウォンの各弁護士が昨年12月、朴漢徹(パク・ハンチョル)前憲法裁判所長ら9人の当時の憲法裁判官を相手取り、合計600万ウォン(約54万円)相当の損害賠償請求訴訟を起こしていたことが26日、確認された。

  イ・ジュンファン弁護士らは「憲法裁判所の裁判官たちは検察から受け取った捜査記録を、証拠能力を備える前にあらかじめ閲覧し、裁判を進行するなどの違法行為をした」と訴訟の趣旨を明らかにした。「裁判・訴追または犯罪捜査が進行中の事件の記録は送付を要求できない」という憲法裁判所法第32条に違反したというものだ。原告側は、朴漢徹前所長をはじめとする裁判官9人がイ・ジュンファン、チェ・ミョンソンの各弁護士にそれぞれ100万ウォン(約9万円)、計200万ウォン(約18万円)を支払わなければならないとしている。

  これとは別途に、弁護士たちは「憲法裁判所の裁判官たちは弁護人たちの名誉を毀損(きそん)した」とも主張した。弾劾審判時、朴槿恵前大統領の弁護人たちは国会弾劾訴追委員団の訴追事由変更申請のため2回、「訴訟法上、許容されることがない」という趣旨の書面を提出した。弁護士たちは「憲法裁判所が決定文に『被請求人(朴槿恵前大統領)が異議を申し立てないまま弁論を行った』として弁護人たちが誠実に弁論をしなかったという趣旨に見えるようにした」と主張した。このため、2017年1月に退任した朴漢徹前所長を除く残りの裁判官8人で、弁護士4人に対しそれぞれ100万ウォン、計400万ウォン(約36万円)を支払うよう求めている。

  イ・ジュンファン弁護士らは「裁判官たちの違法行為を確認する意味で少額審判事件として請求した」と明らかにした。これら弁護士たちは今年3月9日の時効満了前に今回の訴訟を起こした。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/27/2020032780063.html

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