【コラム】うその「ゲームスペック」が火を付けた憤怒

 正義党の比例代表公認候補決定に若者たちは激しく怒った。ゲームを楽しむ若者ほど、怒りは激しい。今回の総選挙で正義党の比例代表名簿順位1位の座をつかんだリュ・ホジョン氏のせいだ。若者層が多く利用するインターネットコミュニティーでは、リュ氏の過去を批判する書き込みに数百件ずつ「推薦(いいね)」が押され、リュ氏が運営するユーチューブチャンネルにも激しい批判の書き込みが相次いだ。

  リュ氏はオンラインゲーム「LoL(リーグ・オブ・レジェンド)」の「BJ(インターネット放送の進行役)」出身だ。このゲームは、昨年末に行われた世界大会の決勝で最高同時視聴者数が4400万人に達するほど人気が高い。女性BJはたびたび「女cam」という見下した表現で呼ばれることもある。実際に女性はゲーム界で長きにわたり、男性を当てにする客寄せパンダにすぎなかった。梨花女子大eスポーツ同好会で活動し、有名になったリュ氏は、こうした差別を打開しようと労働運動に尽力したとの評価を受けており、今や国会議員の座を狙っている。

  しかし、その名声には致命的な欠陥がある。リュ氏は2014年「代理ゲーム(ゲームの代理プレイ)」を知人に任せ、ランクを上げて摘発されたことがある。女性ゲーマーとして名声を博していた頃、交際していた男性などに自分のIDを貸し、実際の実力より高いランクを達成していた。さらにリュ氏はこの騒動が発生する数か月前、ゲーム専門メディアのインタビューで「男子学生には『女子学生はゲームができない』という偏見があるようだ。女性が(ランクに比べて)ほんの少し下手でも『代理ゲーム(でランクを上げてもらった)』と断定してくる」とも話した。うそと偽善の連続だった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/27/2020032780150.html

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