北「米国との対話意欲を失くした…われわれに手を出したら怪我をする」

ポンペオ国務長官の北朝鮮制裁履行要求を非難 6連装放射砲の射撃写真も公開…「韓国打撃用4種セット」完成迫る 米国のマイク・ポンペオ国務長官が最近G7(先進7カ国)外相会議の直後に北朝鮮制裁の履行を求めたことを巡って、北朝鮮は30日「妄言」「悪態」と非難し「米国との対話の意欲を失った」と主張した。

  北朝鮮外務省は30日、「新任対米交渉局長」名義の談話で「(米朝首脳の関係がどれほど良いとしても)米国の対朝鮮敵対政策を変化させられず、米国が提唱する対話再開も、結局はわれわれの向かう道を引き留めてみようという誘引策にすぎない」として「われわれは、われらが道を行く」と主張した。

  続いて「ポンペオの今回の妄言を聞いていて、あらためて、対話の意欲をさらに確信を持って引っ込めた」「米国はわれわれに手を出すべきではない。手を出したらけがをする」と警告した。その上で「再び回り始めた激突の秒針」「恐怖・不安として仕返しするための事業」に言及し、米国大統領選挙に影響を及ぼす、何らかの挑発の準備を示唆した。

  国家安保戦略研究院のチェ・ヨンファン安保戦略研究室長は「対米交渉局長という新たな職位が登場したことのほかに、新しい内容はない」として「むしろ、米国と対話をしたいというシグナルを送っているようだ」と語った。安全保障部局の関係者は「外務省の公式の見解表明にしては表現が非常に荒っぽい」として「外交の門外漢である軍部出身の李善権(リ・ソングォン)元・祖平統(祖国平和統一委員会)委員長が外務省に上がったことと無関係ではないとみられる」と指摘した。

  これに先立ち北朝鮮は30日午前、各国営メディアを通して、前日に発射した短距離弾道ミサイルと推定される6連装の放射砲(多連装ロケット砲)を公開した。北朝鮮はこの放射砲について「超大型放射砲」と発表したが、韓国軍では、昨年8月3日に北朝鮮が公開した「大口径操縦放射砲」と類似のものとみている。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ専門研究委員は「昨年8月の時点では発射間隔が20分だったが、今回は20秒で連射にも成功したらしい」と語った。

  韓国軍からは、北朝鮮が6連装放射砲の試射に成功したことで、昨年から順次テストおよび公開を行ってきた「韓国打撃用新型4種セット」の完成が迫っている-との声が上がった。北朝鮮がこれらの兵器を交ぜて撃ったら、従来のスカッド系列の防御に集中してきた韓国軍の「キルチェーン」やミサイル防衛システムは無力化されるだろうという懸念が浮上している。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/31/2020033180093.html

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