「明治産業遺産は歴史歪曲」 韓国市民団体が周知活動へ

【ソウル聯合ニュース】インターネット上などで民間外交を行う韓国の市民団体VANKが30日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」(23施設)を巡る歴史の歪曲(わいきょく)を広く周知する活動に乗り出すと表明した。日本の文部科学省がこのほど検定合格を発表した中学校の社会科の教科書が、産業革命遺産を構成する端島炭鉱(軍艦島、長崎市)での朝鮮人の強制労働には触れず、世界文化遺産という点だけを強調したことに反論するもの。  2015年に端島炭坑を含む明治時代の産業遺産が世界遺産に登録された際、日本は朝鮮半島出身者などが本人の意思に反して一部の施設に連れて来られ、厳しい環境で働かされたとして、犠牲者を記憶するための情報センターを設置すると約束した。  これに関しVANKは「日本政府は約束を守らず、むしろ歴史を歪曲している」と指摘。日本が17年12月に世界遺産委員会に提出した報告書での表現の問題点も具体的に挙げながら、「日本政府は同遺産が日本の近代化の象徴としてのみ記憶されるよう願っている」と指摘した。VANKは端島炭坑の歴史や事実を説明する10枚のカードを製作した。  これと並行してオンライン署名サイト「チェンジ・ドット・オーグ」上で、ユネスコに対し日本の措置を徹底的に監視するよう求める署名活動(chng.it/WmQWFM4T2V)を展開している。VANKが製作したキャンペーン動画(youtu.be/6slLt4RWLxo)も添付した。  VANKはフェイスブックやインスタグラムなどのSNS(交流サイト)でも積極的に発信している。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/30/2020033080173.html

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