【コラム】孫社長、あの日の夜一体何があったんですか

 孫石熙(ソン・ソクヒ)JTBC(中央東洋放送)社長へ。私は最近、未成年者の性犯罪動画を共有している無料通信アプリ「テレグラム」の「博士部屋」事件について取材しています。記者になって5年になります。「言論生活36年」という大先輩にこうした文章をお送りするのは、頭を悩ます難題のためです。2017年4月16日の夜、果川で一体何があったのでしょうか。

  1年前、私は、フリーの記者であるキム・ウン氏が孫社長を暴行の疑いでソウル市の麻浦警察署に通報した事件について取材しました。上岩洞のある居酒屋で孫社長は「しっかりしろと言って顔をポンとたたいた」と証言し、キム氏は「拳で2回殴られた」と主張しました。二人のその言い争いはその日の夜、果川の駐車場で孫社長が起こした接触事故のせいだと言いました。孫社長は接触事故の被害者であるレッカー車のオーナーに150万ウォン(現在のレートで約13万3000円、以下同じ)を送金しましたね。だとすれば、これで全てが終わったはずです。ところが、孫社長はキム・ウン氏にその日の夜の事件についての糸口を握られ、「就職の際の口利きをするよう脅迫された」と証言しました。そして、キム氏に「月1000万ウォン(約89万円)を保障し、JTBCに臨時の契約職として2年間採用する」と提案しました。孫社長の言葉通り「傷跡も残っていない単純な接触事故」だとしたら、なぜここまで執拗(しつよう)にキム氏に迫ったんでしょうか。一体その日の夜、果川で何があったんですか。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/30/2020033080119.html

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