韓国警察がチョ・ジュビン容疑者を送検、JTBC社長・元光州市長事件は除外

 無料通信アプリ「テレグラム」を使ったネット性犯罪「n番部屋事件」=別名:博士部屋事件=の主犯チョ・ジュビン容疑者(25)=逮捕=が孫石熙(ソン・ソッキ)JTBC社長、尹壮鉉(ユン・ジャンヒョン)元光州広域市長、フリーランスのキム・ウン記者をそれぞれだまし、多くて数千万ウォン(数百万円)を詐取した件で、警察は3人のうちキム記者の被害部分についてのみ検察に送致したことが27日、確認された。3人とも金をだまし取られたと認めているのに、キム記者の事件だけを送検したことについて、「親与党系の孫社長と尹元市長が希代の性犯罪者の詐欺被害に遭ったことを隠ぺいしているのではないか」と疑問の声が上がっている。

  警察がチョ容疑者を送致する際に適用した容疑は「児童・青少年の性保護に関する法律」違反、脅迫、詐欺など12件だった。27日の本紙の検察・警察への取材を総合すると、このうち詐欺容疑はチョ容疑者がキム記者に「孫社長の『当て逃げ事故』動画を渡す」として、1500万ウォン(約130万円)を詐取した件だった。チョ容疑者に脅迫されて金銭をだまし取られた孫社長の事件、「JTBCに出演させてやる」というチョ容疑者の言葉にだまされて金銭を渡した尹元市長の事件は送検から外されていた。

  これについて警察関係者は「まだ捜査が十分行われていないためだ」と語った。しかし、送検されたキム記者事件の関連捜査記録もかなり不十分だと言われている。チョ容疑者の調書には事実上、その部分がないのも同然で、被害者であるキム記者の主張も調書ではなく、陳述書の形で添付されているというのだ。司政機関関係者は「複雑な事件でもないのに、警察がそのように処理したのは納得しがたい」と話した。

  検察とその周辺では、「事件の送致を受けたソウル中央地検も『n番部屋事件』が孫社長や尹元市長にまで広がることに負担を感じている」という声が出ている。ソウル中央地検で内部的に「今回の事件は送致された範囲内で処理する」という指示があったということだ。

  当初、孫社長らがチョ容疑者の被害を遭ったことは、チョ容疑者本人の口から伝えられた。25日の送検前、ソウル・鍾路警察署で記者たちの前に立ったチョ容疑者は、突然「孫石熙社長、尹壮鉉市長、キム・ウン記者をはじめ、被害者の方々に心から謝罪する」と述べた。ある法曹関係者は「チョ容疑者が先に公表しなかったら、埋もれたままになっていたのでは」と問題提起した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/28/2020032880006.html

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