【萬物相】泥沼に落ちた孫石熙JTBC社長

 民放JTBCの孫石熙(ソン・ソッキ)社長は3年前の真夜中に駐車場で接触事故を起こした。そのまま逃げたために被害車両が追跡した。路地を急スピードで走り抜け、信号に引っ掛かった際にトランクをたたいてもそのまま走り去った。ところが、孫氏は「事故自体知らなかった」と話した。双方は修理費150万ウォン(約13万3000円)で和解し、ひき逃げの被害届は出されなかった。孫氏は昨年初め、事故をばらすとしてJTBCへの就職を迫ったキム・ウン氏を脅迫の疑いで告訴した。接触事故を起こして和解したという記事が出ることでまるで体面が丸つぶれになるかのように振る舞い、キム氏が暴行の疑いで告訴すると逆告訴した。何か別の事情があるのではないかといううわさが広がった。

  チョ・ジュビンという倫理に反する犯罪者の口から突然「孫石熙」という名前が飛び出した。孫氏の釈明は今回もおかしかった。キム氏が孫氏の家族に危害を加えるようチョ氏をそそのかしたという証拠を入手するため、チョ氏に金銭を支払ったというのだ。そして、「(キム氏が)チョ氏以外の実行役を探すと思い、届けを出さなかった」と主張した。それほど危険を感じていたならば、通報するのが普通ではなかろうか。インターネット上では「カネがいるときには、孫氏に出せと言えば、通報もせずにカネをくれるはずだ」という皮肉も飛び交った。

  孫氏はまた、別の弁明で「キム・ウンの背後にはサムスンがいるように思い、届けを出せなかった」と語ったという。請負人が未成年ポルノを製作・流布していた人物で、その脅迫の裏にはサムスンがいるという陰謀論には笑うしかない。これが大学で「話すことと討論」という講義を行っていたことで知られた孫氏の釈明だ。自分の釈明に筋が通っていないと感じたのか、別の説明をすればするほど泥沼にはまった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/30/2020033080123.html

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