北で初の女性後継者が登場するか

 金与正(キム・ヨジョン)労働党中央委員会第1副部長は北朝鮮初の「女性リーダー」になるだろうか。先日から金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の身辺異常説が持ち上がっていることで、潜在的な後継者として金与正氏の役割と限界が注目を集めている。韓国の国会立法調査処は28日、金正恩氏が近く金与正氏に後継者を意味する「党中央」の地位と役割を付与するとの分析報告書を出した。しかし「めんどりが鳴けば家が滅びる」という言葉が今も通用する北朝鮮社会において、女性の最高指導者登場は考えにくいとする懐疑論も出ている。

  米スタンフォード大学フーバー研究所のマイケル・オースリン研究員は28日(現地時間)、フォーリン・ポリシーに寄稿したコラムで「金正恩氏が死去するか病弱になれば、権力闘争が起こる可能性は十分にある」とした上で「金与正氏はナンバー2に近い地位に上っているが、わずか32歳という若さで北朝鮮の家父長制が女性を最高指導者として受け入れるか分からない」との見方を示した。軍などが若い女性の金与正氏を後継者として認めず、権力闘争に乗り出す可能性を指摘したのだ。北朝鮮出身のある専門家は「北朝鮮男性は非常に家父長的だ」「金与正氏がリーダーの隊列に上った場合、拒否反応はかなり強いだろう」と予想した。

  タイム誌はこの日「金正恩氏の妹がスポットライトを浴びているが、女性が北朝鮮を率いることができるのか」との分析記事を掲載した。この記事でミンタロウ・オバ元国務省韓国担当官は「たとえ金氏一家であっても金与正氏が政権を握れば、正当性と権力に対する深刻な挑戦に直面するかもしれない」と指摘した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/30/2020043080033.html

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