トランプ「知ってるが話せない」、韓国統一相「心臓血管手術はフェイク」

太永浩「まともに歩けない状況」 専門家「指導部全員が消えたことに注目」

  米国のトランプ大統領は27日(現地時間)、潜行中の金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長の状態について「彼(金正恩氏)がどのように過ごしているか大体は知っている」としながらも「今話すことはできない」と述べた。トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで行われたコロナ対応ブリーフィングで「金正恩氏の状態について追加の情報はないのか」との質問に「正確には言えない。非常に良い考えがあるが、今話すことはできない」として上記のように述べた。

  韓国統一部(省に相当)の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官は28日、国会外交統一委員会での懸案報告で、金正恩氏の健康異常説について「インフォデミック(間違った報道が疫病のように広がり混乱を招くこと)現象」と指摘した。「金正恩氏重体説」のきっかけとなった太陽説(故・金日成〈キム・イルソン〉首席の誕生日)行事の不参加については「異例と考えているが、コロナ19防疫状況を考慮する必要がある」との考えを示した。金正恩氏が香山(ヒャンサン)診療所で心臓血管系の手術を受けたとする一部報道については「フェイクニュース」と主張した。

  一方で元駐英北朝鮮公使で脱北者の太永浩(テ・ヨンホ)未来統合党当選者はこの日、CNNとのインタビューで「一つはっきりしていることは、金正恩が自分で立ち上がったりまともに歩いたりできない状態ということだ」と明言した。太氏は元山で金正恩氏専用列車が捕捉されたとする報道について「今みられる列車も(金正恩氏の位置をごまかすための)かく乱作戦の一環かもしれない」との見方を示した。

  北朝鮮専門家らは金正恩氏の妹である金与正(キム・ヨジョン)党中央委員会第1副部長、公式序列2位の崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長など側近たちも姿をくらましている点に注目している。崔竜海らは今月15日の錦寿山太陽宮殿での参拝以降、金与正氏は金正恩氏の最後の公開活動となった空軍部隊視察〈11日)に同行して以降、いずれも公開の席に姿を現していない。北朝鮮の内部事情に詳しい消息筋は「彼らは、どこかに隠れている金正恩氏の周辺にいる可能性が高い」との見方を示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/29/2020042980008.html

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