「証人は弁護人なのか」チョ・グク元法相の娘をかばう檀国大教授に判事が苦言

 「証人は被告(チョン・ギョンシム被告)の弁護人なのですか」

  ソウル中央地裁で29日に開かれたチョ・グク元法務部長官の妻、チョン・ギョンシム被告の公判で、判事が証人として出廷した張永杓(チャン・ヨンピョ)檀国大教授に苦言を呈した。証人として法廷に立った張教授がまるでチョン被告の弁護人かのように被告をかばう発言を一貫して続けたからだ。

  検察はチョン被告が2007年夏、娘が通っていた漢栄外国語高校でのクラスメートの父親にあたる張教授に対し、娘が檀国大医科学研究院で2週間にわたるインターンを行えるように依頼した上で、翌年に医学論文の第1著者として名前を記載するように求めたとみている。張教授は被告の娘を論文の第1著者として記載し、大学入試で活用できるように虚偽の確認書を作成。チョン被告と娘は13年、ソウル大医学専門大学院の入試にそれらを提出したとされる。

  張教授は被告の娘を積極的に擁護した。 張教授:チョ氏(被告の娘)は2週間の約束で来ていたものだ。引き続き来ていたはずはない。追加実験を行ったこともないのにだ。 裁判長:証人、事実関係は我々が判断します。 張教授:判断するためには話さなければならないじゃないですか。これは必要な説明です。 裁判長:証人は被告人の弁護人ですか。何度も注意しましたが、事実関係だけ答えてください。

  張教授は高校生だった娘の医学論文に対する寄与度が関連実験を主導したとされる現職研究員よりも大きいと主張した。これに先立ち、同じ裁判に証人として出廷した関連医学論文の共同著者H氏は「(被告の)娘の論文への寄与度はなかった」と証言していることと正反対の発言だ。 裁判長:証人、待ってください。証人が論文を完成する上で、H氏の役割が大きかったのか。チョ氏の役割が大きかったのか。 張教授:簡単には言えない。 裁判長:数年間実験を行ってきたH氏よりチョ氏が2週間で行ったことが大きいというのか。 張教授:自分はH氏に対し、新生児の虚血性脳損傷について説明したことも、話したこともない。 裁判長:娘のチョ氏の役割の方が大きかったのか。 張教授:当時そう考えて第1著者として記載した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/30/2020043080040.html

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