ロシアに帰化した「ショートトラックの皇帝」安賢洙が引退

ロシアスケート連盟に引退表明…現地メディア報道 「ひざの痛み続き練習が非常に困難」ファンに手紙 2018年にも引退発表したが22年の北京冬季五輪挑戦考えていた

  ロシア国籍を取得した「ショートトラックの皇帝」ビクトル・アン(34)=韓国名:安賢洙(アン・ヒョンス)=が引退の意向を明らかにしたとロシアスケート連盟が27日(現地時間)、伝えた。

  ロシアのタス通信やスプートニクなどの報道機関によると、同連盟のアレクセイ・クラフトソフ会長は同日、「(ソウルに居住中の)ビクトル・アンが選手生活を終えることを決めたという手紙を送ってきた」と語ったという。クラフトソフ会長は「今年、ソウルで行われる予定だったショートトラック世界選手権大会が新型コロナウイルス感染症問題により完全に中止されたことや年齢などを考慮して下した決定のようだ」と説明した。

  タス通信は「ビクトル・アンが引退の意向を明らかにしたのは初めてではない。2018年9月にも引退を発表したが、5カ月後、2022年の北京冬季五輪出場に向けて準備を続けるという決定を下した」と伝えた。

  現地メディアは、ビクトル・アンが引退を決めてファンに送った別の手紙の内容も公開した。手紙には「ひざの痛みが続いて最大限の練習をするのが非常に難しい。今が適切な時期だと考えて引退を決意した。選手時代に支えてくださったすべての方々に感謝したい」という内容が書かれていたとのことだ。

  ビクトル・アンは2006年のイタリア・トリノ冬季五輪に韓国国籍で出場して金メダル3個を取り、「ショートトラックの皇帝」と呼ばれた。しかし、その後は韓国国内のスケート界における派閥争いや重いひざの故障を抱えていた。2010年、カナダ・バンクーバー冬季五輪出場権を逃してからスランプに陥ったビクトル・アンは2011年に韓国国籍を放棄し、ロシア国籍を取得した。

  そして2014年、ビクトル・アンはロシア・ソチ冬季五輪でロシア代表の一員として金メダル3個を手にし、華麗に復活した。2018年2月の平昌冬季五輪で7個目の金メダルに挑もうとしていたが、ロシア政府のドーピング問題に巻き込まれて出場できなかった。

  ビクトル・アンは2018年9月に選手引退を発表してロシアから韓国に戻ったが、後に北京冬季五輪出場を目指してロシアにまた行くかもしれないという考えを口にしていた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/28/2020042880081.html

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