中国 韓国企業関係者の例外入国実施へ=上海など5地域

【ソウル聯合ニュース】韓国と中国は29日、局長級の防疫協力対話を開催し、両国の企業関係者の迅速な例外入国を保証する「ファストトラック」制度を5月1日から開始することで合意した。  韓国外交部によると、中国入国の際に適用されるのは上海市、天津市、重慶市、遼寧省、山東省、江蘇省、広東省、陝西省、四川省、安徽省で、いずれも韓中企業間の交流が多い地域という。  ただ上海市、遼寧省、山東省、江蘇省、安徽省の5地域以外は、定期便の路線を利用していくことができないため、しばらくはこの5地域が対象といえる。  適用される地域については、中国の地方政府が発行した招待状と在韓中国大使館などが発行するビザがあれば、中国に入国する際の手続きが簡素化される。招待状は中国企業や中国に進出した韓国企業が申請する。  韓国の企業関係者が同制度を利用するには、航空機が出発する72時間以内に保健当局が指定する医療機関でウイルス検査を受け、陰性を証明する健康状態確認書の発給を受けるなど、両国が合意した特別防疫手続きに従わなければならない。  また中国入国後も中国の地方政府が指定した場所で1~2日間隔離され、PCR検査と抗体検査を受けなければならない。  中国の企業関係者が韓国を訪問する際には、出国前に陰性判定を示す確認書を提出し、到着後にもう一度検査を受けて陰性が確認されれば、14日の隔離が免除される。  今回の措置は韓国の企業関係者の入国手続きの簡素化が制度化された初めての事例。これまでは1件ごとに例外的な入国許可を申請する必要があった。中国が入国制限を実施してからこれまでに約800人が例外的な入国を認められ、200人程度が待機中だ。  中国が外国の企業関係者に対する入国手続きを簡素化したのもこれが初めてだ。  ただ韓国の企業関係者が制度を利用して訪問できる地域は限定されているほか、首都の北京が含まれていないことから、どの程度効果があるのか不透明との指摘もある。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/29/2020042980321.html

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