米CNN「中国、2月から新型コロナ自主隔離者宅前に監視カメラ設置」

 中国当局は新型コロナウイルス感染拡大防止を口実に、マンションなど一般家庭の玄関前に監視カメラを設置しているという。米CNN放送が27日(現地時間)に報じた。

  CNNによると、北京に住むアイルランド人のイアン・レヒフさん(34)は先日、中国南部を旅行してから北京に戻り、2週間にわたり自主隔離を始めた。すると作業員らが彼の自宅を訪れ、マンションの玄関前に監視カメラを設置した。カメラは正確に玄関に向けられており、CNNによると、設置について事前の連絡はなかったという。

  レヒフさんは「(自宅玄関前にカメラを設置したのは)重大な私生活侵害」とした上で「これは巨大なデータ収集であり、どこまでが本当に法律に基づく(カメラ監視)かわからない」と述べた。

  CNNは「自主隔離中の住民の自宅にカメラを設置するという中国政府からの正式な発表はこれまでなかったが、少なくとも2月からは中国全域でこのようなことが起こっている」と報じた。

  IHSマーケットテクノロジーの報告書によると、中国国内に設置された監視カメラは2018年の時点で3億4900万台ほどになる。これは米国に設置された監視カメラのほぼ5倍だ。しかし監視カメラ設置に関する明確な法令はない状態だ。中国国内の監視カメラは来年には5億6700万台にまで増えるとIHSは分析している。米国国内の監視カメラは2018年の時点で7000万台と集計されており、来年は8500万台にまで増える見通しだ。

  英Comparitech社の集計によると、全世界の都市で監視カメラが最も多いのは中国の重慶(1000人当たり168台)で、続いて中国の深セン(1000人当たり159台)、上海(1000人当たり113台)、天津(1000人当たり93台)、済南(1000人当たり74台)、英国ロンドン(1000人当たり68台)、武漢(1000人当たり60台)の順となっている。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/29/2020042980005.html

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