韓国商店街の空室率、過去最悪11.7%

 今年1-3月の韓国全土の商店街における空室率が過去最高を記録した。韓国鑑定院が27日発表した「商業用不動産賃貸動向調査」によると、1-3月の全国の大・中型商店街(3階建て以上、または面積330平方メートル超)の空室率は11.7%で2009年の統計開始以来で最悪だった昨年4月を0.7ポイント上回った。同院関係者は「地域の景気低迷、新型コロナウイルスによる消費心理冷え込みなどの影響で空室が増えた」と説明した。

  空室率は慶尚北道(17.4%)が最も高く、全羅北道(15.7%)、忠清北道(15.5%)が続いた。新興宗教団体「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」による集団感染で直撃を受けた大邱市(15.2%)は広域市で空室率が最も高かった。空室率が10%以下だった広域自治体は済州道(6.3%)、ソウル市(7.9%)、京畿道(9.8%)の3カ所だけだった。

  7月末に発表される4-6月の空室率は、政府がソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を呼び掛け、消費が抑えられた4月が含まれるため、さらに上昇するとの見方が優勢だ。商街情報研究所のパク・テウォン所長は「災難支援金の効果で一時的に指標が改善することはあり得るが、根本的に内需景気が回復しなければ、商店街の空室率が上昇が続くのではないか」と話した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/28/2020052880002.html

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