【社説】「過ちはない」一点張りの尹美香は国会ではなく取調室に行くべき

 尹美香(ユン・ミヒャン)共に民主党当選人が29日、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんによる暴露から始まった全ての疑惑を否定した。国会議員を辞任する考えもないと明言した。予想通りだった。根拠を提示せず一方的に否定するだけの会見だった。正義記憶連帯(正義連)は企業が提供した10億ウォン(約8700万円)の寄付金を使って京畿道安城市内に7億5000万ウォン(約6600万円)で憩いの家を購入し、それを7年後に4億2000万ウォン(約3700万円)で売却した。知り合いから高く購入し、安く売却することで寄付金を横領した疑惑が持ち上がっている。これについて尹氏は「逆に安く購入し、その後は不動産価格の変動によって何とか売却した」と主張した。ソウルではなく、しかも総合病院などから66キロも離れた場所に憩いの家を購入しておきながら「新しい建物で交通も便利だったので購入した」と説明した。この安城市内の憩いの家に慰安婦被害者女性たちは1人も住むことはなかった。正義連の関連団体などが研修やバーベキューパーティーなどを行っていたという。

  尹氏は個人名義の口座4つを使い、慰安婦被害者女性の葬儀費用などの名目で複数回にわたり寄付金を集めた。女性たちが海外に行く時も、そのたびに個人口座を使って寄付金を集めた。集めた資金よりも使った資金の方がはるかに少なかったという証言もある。これについて尹氏は「個人口座で2億8000万ウォン(約2400万円)を集め、そのほとんどを目的に合わせて使い、残った5000万ウォン(約440万円)は正義連の口座に移した」と主張した。検察の捜査を理由に口座の内訳は公表しなかった。尹氏は安城市内の憩いの家に父親を就業させ、夫の会社に仕事を発注するなど、正義連の活動を家族のビジネスに利用したとの疑惑も持ち上がっている。これについて尹氏は父親の就業について「逆に父に頼んだ」と主張し、夫の会社に仕事をさせたことについては「正当な入札によるもの」と弁解した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/30/2020053080018.html

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