「コロナを押さえ込んだからといってクッポンに陥ってはならない」

 韓国国立外交院の金峻亨(キム・ジュンヒョン)院長は28日、韓国における新型コロナ防疫の成果について「いわゆるクッポン(自国の文化を自慢して悦に入ること)に陥らないためには、行き過ぎた期待や傲慢(ごうまん)は捨てるべきだ」「防疫に成功したのは偶然ではないが、われわれに全てを開く機会ではない」と指摘した。金院長はこの日、ソウルCOEXで開催されたイベントでの講演でこのように述べた。クッポンとは国家とヒロポンを合わせた合成語で、行き過ぎた愛国主義を意味する。

  金院長は「フランスなど欧州の一部の国からは『韓国は人権意識がないため防疫に成功した』との話が出始めている」「ブレーム・ゲーム(互いに非難し責任を転嫁すること)をしている」と主張した。これに先立ち韓国外交部(省に相当)の康京和(カン・ギョンファ)長官は13日、ドイツ国営テレビ「ドイチェ・ウェレ」のある番組に出演した際「韓国における感染者追跡技術は私生活を侵害する恐れがある」との指摘を受けた。これに対して康長官は「私生活は非常に重要な人権だが、絶対的な権利ではない」と反論し問題になった。

  金院長はこの日「ポスト・コロナにおける国際政治の大激変の中で犠牲者にならないためには、米国などからの排他的選択の強要に抵抗する避難先が必要だ」との考えも示した。ソウル大学経済学部の李根(イ・グン)教授は「ポスト・コロナにおける世界経済と韓国資本主義の未来」というテーマで講演し「今後は国際社会における米国のリーダーシップが弱体化するだろう」との見通しを示した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/29/2020052980033.html

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