【社説】「尹美香、屈服するな」「皆、自省せよ」と言う与党代表

 韓国与党・共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表が「(尹美香氏に対する)個人攻撃的な疑惑提起に屈してはならない」「我々が成熟した民主社会に飛躍できるよう、あらゆる部門の自省が必要だ」と言った。同党の尹美香(ユン・ミヒャン)当選人と、同氏が理事長を務めていた慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)をめぐる疑惑は特に問題がなく、そのような疑惑を抱く人々の方が間違っているというのだ。「自省」とは自ら反省するという意味だが、今、尹美香問題に関して一体誰が反省すべきだと言っているのか。尹美香氏と同氏を公認した共に民主党なのか、それとも国民なのか。

  正義連と尹美香関連疑惑は慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さんが二度も記者会見を開いて告発したものだ。李容洙さんは「正義連にだまされるだけだまされ、やられるだけやられた」と言った。「私は30年にわたり芸をして、カネは彼らが取った」とも言った。李海チャン代表は李容洙さんにも「自省せよ」と言ったことになる。

  尹美香氏と正義連の問題は単なる疑惑にとどまらない。会計帳簿から消えた国民の寄付金や政府の補助金は37億ウォン(約3億2000万円)に達する。集めた金よりも使った金の方がはるかに少ないという関係者の証言もある。正義連は今年も20億ウォン(約1億7000万円)を集め、その2.5%に過ぎない5000万ウォン(約440万円)だけを慰安婦被害者のために使う計画を立てたという。詐欺文書と何の変わりもない計画で10億ウォン(約8700万円)を受け取り、京畿道安城市内に「憩いの場」を買ったが、そこに慰安婦被害者は1人も住んでいなかった。その代わりに修練会(研修会)場、バーベキューパーティー会場、ペンションとして利用された。高値で買って安値で売ったという疑惑も持たれている。尹美香氏は11回も個人口座で寄付金を集めた。与党代表はこのすべての問題が大したことではないと言っているのだ。それどころか、「おかしい」と疑っている人々に向かって「自省せよ」と指をさしている。国民が先月の国会議員総選挙で与党を圧勝させたのは、このようにごう慢になれという意味ではなかったはずだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/28/2020052880050.html

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