文大統領と最大野党院内代表らが会合 「協力政治」で合意できず

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、青瓦台(大統領府)で昼食会を開き、与党「共に民主党」の金太年(キム・テニョン)院内代表、最大野党「未来統合党」の朱豪英(チュ・ホヨン)院内代表と国政懸案などについて意見を交わした。  文大統領が与野党の院内代表を青瓦台招いて開いた会合は2018年11月5日以来。これまで停滞していた与野党の「協力政治」が再び動き出したものの、主な懸案を巡り文大統領と朱氏の溝が埋まらず、合意文を出すには至らなかった。  会合は予定を大きく上回る2時間半におよんだ。新型コロナウイルス対策などを含んだ合意文が出されるとの見方もあったが、互いの立場を述べるにとどまった。  青瓦台の姜珉碩(カン・ミンソク)報道官によると、文大統領は特別な形式を持たず、与野党の代表者と大統領が頻繁に会うことが協力政治を実現する一歩だとし、懸案がなくても定期的に会合を開くことを提案した。  これに対し朱氏は「われわれも協力政治をする準備ができている」とし、「野党を国政の真のパートナーと考えるなら積極的に協力する」と述べ、新型コロナ対策などにおける協力に前向きな姿勢を示した。  会合で文大統領は朱氏が提案した政務担当閣僚の新設について興味を示し、会合に同席した盧英敏(ノ・ヨンミン)大統領秘書室長に検討するよう指示した。  朱氏は自身が李明博(イミョンバク)政権で特任長官(閣僚)だった当時、政府提出法案の国会通過率が4倍に上がったと振り返り、野党側にとっては政務担当閣僚がいれば、連絡を取りやすいと述べた。  ただ会合の最大の関心事であった与野党と政府による協議体の復活など、協力政治の制度化までは議論が進まなかった。   新型コロナによる経済危機を克服するための方策についても、見解の相違があり、超党派的な解決策を見いだすことはできなかった。  文大統領は第3次補正予算案などを迅速に国会で処理する必要性を指摘したが、朱氏は財政の健全性に対する懸念を示し、補正予算案に関する十分な説明を要求した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/28/2020052880319.html

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