尹美香次期国会議員、李容洙さんの総選挙出馬をやめさせていた

 正義記憶連帯(正義連)の基金を流用した疑いが持たれている共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員は27日、ソウル市良才洞のホテルで開かれた民主党当選議員のワークショップを欠席した。今月18日にラジオ番組で「(当選)辞退は考えていない」と語って以降、公の席から9日間も姿を隠している。尹氏は相次いで指摘される疑惑について、全く説明することができずにいる。

  尹氏は過去の市民団体活動を通じて知り合ったごく少数の民主党議員と連絡を取り、検察の捜査に備えているとされる。これに関連し、尹氏側は民主社会のための弁護士会(民弁)会長を歴任した白承憲(ペク・スンホン)弁護士に事件を担当するよう求めているもようだ。白弁護士は韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相の違法政治資金授受事件をはじめ、与党幹部が関与した事件の弁護を数件担当したことがある。

  尹氏の沈黙が続いていることを受け、民主党の一部からは尹氏が直接説明を行い、責任を負うべきだとの声も高まっている。金海永(キム・ヘヨン)最高委員は同日の党会合で、「尹氏には速やかに立場表明を求める。納得できない部分があれば正し、責任を負うべき部分があれば負うべきだ」と述べた。民主党指導部に対しても、「ただ検察の捜査結果を待つのではなく、すぐにでも党レベルでの速やかな真相調査が必要だ」と指摘した。朴用鎮(パク・ヨンジン)国会議員はラジオ番組で、「会計の透明性(が大切であること)は国民の普遍的な常識だ。尹氏には説明責任がある。沈黙モードでいることは適切ではない」と語った。

  尹氏に対する世論も悪化している。世論調査会社リアルメーターが慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんの2回目の記者会見翌日に当たる26日に全国の成人男女500人を対象に実施した調査では、「尹氏は当選辞退すべきだ」との回答が70.4%に達した。「辞退の必要はない」との意見は20.4%だった。

  一方、尹氏は2012年に李容洙さんの総選挙出馬をやめさせていたことが判明した。インターネットメディアが報じた発言記録によると、尹氏は総選挙に出馬意向を表明した李さんに「国会議員をやらなくても(慰安婦問題を解決)できるではないか」と語っていた。ところが自分は慰安婦問題解決を掲げて国会議員に当選した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/28/2020052880005.html

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