「誰かの意図を反映」「TK慰安婦老欲」…李容洙さんをあざ笑う親与党勢力

 慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さん(91)が2回目の記者会見で、慰安婦被害者支援市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)前理事長であり、与党・共に民主党の尹美香(ユン・ミヒャン)当選人が慰安婦被害者たちを利用したと暴露した後も、与党とその周辺からは李さんの主張に対して異見を唱え、尹氏を擁護する声が相次いだ。一部の極端な親与党勢力は、インターネット上で李容洙さんに向かって嫌悪表現まで使った。

  共に民主党の崔敏姫(チェ・ミンヒ)元議員は26日、ラジオ番組で「尹美香氏が国会議員になることに(李容洙さんが)あれほどまで拒否感を見せるものなのか、正直納得できない」「尹美香という個人は絶対に国会議員になってはいけないということなのか」と言った。親与党系ジャーナリストの金於俊(キム・オジュン)氏はラジオで、李容洙さんの背後に「行こう平和人権党」の崔容相(チェ・ヨンサン)代表がいる、といういわゆる「背後説」を取りざたした。金於俊氏は「李容洙さんは非常に唐突な話をしたが、誰かの意図が反映されている」「李容洙さんが言ったことと崔容相代表の主張は似ている」と言った。先月15日の国会議員総選挙で与党の比例代表公認から外された崔容相代表が李容洙さんをあおって尹美香氏を攻撃しているという主張だ。

  与党系の人々のこうした言動をめぐり、政界では「現在の与党の中核支持基盤である進歩系市民・社会団体を放棄しないという意味」だという話も聞こえてくる。共に民主党の一部議員が主張通り、尹美香氏に離党を勧めたり、除名したりすれば、進歩系団体の離反を招くかもしれないということだ。反日を掲げて闘争してきた正義連の不正が事実であると明らかになれば、与党とその周辺にも打撃となる可能性がある。

  親与党・親文在寅(ムン・ジェイン)性向が非常に強い勢力は、インターネット上で嫌悪表現により李容洙さんを攻撃した。与党系政治家を支持するフェイスブックのグループには「30年苦労して築いてきた塔を老欲が倒す」「嫉妬(しっと)心と猜疑(さいぎ)心の発露」などの書き込みが続々と掲載された。親文在寅系コミュニティー・サイトや関連記事のコメント欄には、李容洙さんの出身地域を揶揄(やゆ)し、「慰安婦のおばあさんたちも大邱・慶尚北道(TK)出身は違う」「あの大邱のおばあさんは最初から政治家」という書き込みもあった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/27/2020052780061.html

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