176議席に酔ったか…若者の怒りに鈍感になった韓国与党勢力

 韓国与党勢力の幹部らから連日のように民心とかけ離れた過激な発言が相次ぎ、政界からは「与党勢力が民心に鈍感になった」との指摘が出始めている。最近問題となっている与党勢力幹部らの発言は、その大部分が文在寅(ムン・ジェイン)大統領の目玉政策に関するものばかりだ。与党・共に民主党の金斗官(キム・ドゥグァン)議員が「もう少しだけ勉強して筆記試験に合格し、2倍の賃金を受け取ることの方が不公正」と発言し、問題に火が付いた仁川空港事態も、文大統領が就任直後に仁川空港を訪問した際、正社員への転換を約束したことで始まった。そのため与党勢力の幹部らは「大統領の関心がある政策を後押しすべき」との考えが先立ち、無理な発言を続けているというのだ。野党関係者は「『ムンプ(文大統領の愛称)は常に正しい』という認識が与党関係者の過剰な忠誠につながっているのかもしれない」と指摘する。

  政党は世論に敏感な組織だ。しかし最近の与党関係者による発言をみると「行き過ぎた忠誠から、そして176議席を得て圧勝に酔い、世論に鈍感になったのでは」との指摘も出ている。与党の政治家らはもちろん、現職の法務長官まで過激な発言で検察総長を攻撃したが、これも同じ次元で解釈する見方がある。ある政界関係者は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長を攻撃する与党関係者らは、誰もが一致して『検察改革=尹錫悦退陣』とみなす言行を示している」「一部の関係者は総選挙での圧勝を通じ、自分たちが主張するアジェンダ全体が国民の追認を受けたと傲慢になっているようだ」と指摘した。

  一部の政治家に将来の政治的な野心が作用しているとの見方もある。金斗官議員や秋美愛長官は、与党の次期大統領候補としても名前が上がっている。そのような人物たちが現政権の主流派である親文の支持層から支持を取り付け、あるいは認知度を上げるために通常の認識とはかけ離れた発言をためらいもなく発しているとの見方だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/27/2020062780011.html

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