「6・25参戦勇士の遺体を運んできた飛行機じゃなかったの?」

 6・25戦争70周年に合せて韓国政府が1時間以上も繰り広げた記念行事が、さまざまな非難に見舞われている。記念式典の最後に各軍の総長が自ら歌う形で陸・海・空軍および海兵隊歌が演奏されたが、陸軍歌と海兵隊歌はでたらめな歌詞がテレビの字幕として登場した。

  韓国政府は、6・25戦争当時亡くなった国軍兵士147人の遺体を運んだ「空中給油機」に映像を投射する「メディアファサード」を披露したと発表したが、実際には別の空中給油機を使っていたことが判明した。記念式典で演奏された愛国歌の導入部が北朝鮮国歌と似ている、という主張も持ち上がった。青瓦台(韓国大統領府)の卓賢民(タク・ヒョンミン)儀典秘書官が青瓦台復帰後に関与した初の大規模イベントを巡って雑音が大きくなる中、卓秘書官の演出・企画力が以前より低下しているという声も聞かれた。韓国軍関係者は「6・25戦争70周年行事で演奏された陸軍歌、海兵隊歌のテレビ字幕が間違っていたことが把握された」とし「行事を主管した企画会社がミスしたらしい」と語った。陸軍歌は2014年に歌詞が一部変わったが、今回の行事では変更前の歌詞が字幕に出た。

  海兵隊歌は全く別の歌詞がテレビで流れた。韓国海兵隊は「『行こう、海兵隊』という軍歌を公式海兵隊歌として使っている。ところが当日の字幕には、別の軍歌である『海兵隊の歌』のものが出た。これについて、行事を主管した国家報勲処は「代行会社側から中継テレビ局のSBSへ軍歌の字幕ファイルを渡す過程でミスがあったことを把握した」と説明した。

  米国を経由して70年ぶりに送還された147体の参戦勇士の遺体を奉じるパフォーマンスも非難の的になった。韓国政府は「オープニングセレモニーとして行われたメディアファサードは、参戦勇士らの献身と犠牲を追悼し、遂に祖国へ戻って来た護国英霊をたたえる内容の映像を、遺体をお迎えした空中給油機シグナス(KC330)の胴体に直接投影した」と発表した。ところが、当日の行事に使用された空中給油機は遺体を運んだ給油機ではなく、韓国空軍が保有する同一機種の別の機体だった。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/30/2020063080069.html

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