韓国国防科学研、出入り口にはセキュリティーチェック台・検査要員もなし

 韓国軍の武器システム開発の中心機関である国防科学研究所(ADD)から国防機密資料が大量に流出した状況が、25日までに事実と判明した。防衛事業庁(防事庁)は「2016年1月から2020年4月までのADD退職者1079人および在職者について携帯用保存メディア使用記録を全数調査した結果、元研究員3人が退職前、大量の資料をUSBメモリーなどへ転送した後、外国へ渡ったり韓国国内の大学に就職したりした状況が確認された」と発表した。

  防事庁の調査によると、研究員3人が携帯用保存メディアを用いてファイルを開いたり保存したりしたログはおよそ100万件に達する。各研究員のログは8万件、30万件、68万件に上ることが分かった。ただし、防事庁関係者は「ログは情報流出防止システムのプログラムに残っていた記録で、流出した資料の数ではない」とし「正確に何件の技術が流出したのか、資料が軍事機密なのかどうかは捜査で明らかにされるだろう」と語った。

  問題は、今回の監査でADDのセキュリティーに深刻な弱点があることが判明したという点だ。公共機関の建物には欠かさず備えてあるべき庁舎で入り口のセキュリティーチェック台がなく、検査要員も置かれていなかった、と防事庁側は明らかにした。軍事機密を扱う国防部(省に相当)や合同参謀本部、防事庁の庁舎などには、出入り口に一般的にセキュリティーチェック台がある。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/26/2020062680068.html

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