【コラム】「作戦」の臭いがプンプンする

 政府寄りのジャーナリスト、金於俊(キム・オジュン)は政権に不利な事件が起きるたびに「臭いがする」と言って陰謀論を展開する。陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授が「この方の鼻がなければ国が崩壊する」と皮肉ったのも無理はない。金於俊氏の嗅覚を借りれば、実際に「作戦」の臭いがするのは与党が尹錫悦(ユン・ソギョル)検察総長への圧力材料として使おうとしている韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相の収賄事件と検察・メディアの癒着事件だ。

  法務法人民本の申荘植(シン・ジャンシク)弁護士は22日、大検察庁に対し、「韓明淑捜査チーム」全員の捜査を求めた。申弁護士は先ごろの総選挙に正義党の比例代表候補としていったんは出馬したが、飲酒・無免許運転の前歴が問題となり、自主的に出馬を辞退した人物だ。申弁護士は「韓明淑捜査チームが虚偽の証言を強要した」と主張する前科者H氏の代理を務めている。H氏は詐欺、横領の罪で懲役20年以上の刑を受け、光州刑務所で服役中だ。

  H氏は今年5月、与党寄りのインターネットメディア「ニュース打破」がインタビューを公開したことで注目を浴びた。韓明淑元首相に対する検察の捜査はでっち上げだったとする内容だった。しかし、申弁護士はニュース打破の報道の3日前、金於俊氏のインターネット番組に出演し、「この方(H氏)と民本で何かやろうと準備している」と語っている。長期にわたり「作戦」を立てていたことをうっかり自白してしまった格好だ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/26/2020062680119.html

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