【社説】文政権人士の言葉遊びに翻弄される公正と正義

 仁川空港公社の正社員転換に対する若者たちの怒りについて、与党・共に民主党のある中堅議員が「少したくさん勉強して正社員になったからといって、非正規職の2倍の賃金を受け取る方がむしろ不公正だ」と発言した。大統領選挙に出馬するというこの議員は若者たちの怒りについて「保守メディアによるフェイクニュースのせい」とも主張した。以前から何でもメディアのせいにしてきた人物たちだが、今の若者たちの怒りさえメディアのせいにするとは、もはや言うべき言葉もない。

  今ネット上ではこの議員について「少し票を得たからといって、国会議員の歳費を受け取ることの方が不公正だ」「ソン・フンミンがサッカーが少し上手という理由で、早期サッカー会員よりもたくさん金をもらうことの方が不公正だ」などの皮肉が相次いでいる。この議員は先日の総選挙でわずか1523票差で当選した。彼の論理が正しければ、わずか1.7ポイント差で当選した自分はありとあらゆる特権を享受する国会議員となる一方で、敗者には何もない「勝者独食」とは一体何か。不公正の極地ではないのか。最初から話にならない言葉遊びがもたらした自家撞着だ。

  仁川空港の正社員が給与をより多く受け取るのは、単に少し多く学び筆記試験に合格したからではない。業務の性格が異なり、会社への寄与の度合いも異なるからだ。今回の事態は、力づくで「非正規職ゼロ」をごり押しして起こった問題だった。仁川空港公社は正社員が1400人だが、このような規模の会社が正社員よりもはるかに多い2100人を一気に本社の正社員に転換するという。しかも同じような仕事をしているのに、ある職員は本社、ある職員は子会社の正社員になるというから一貫性もない。職員間の対立が激しくなるのは当然のことだ。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/27/2020062780012.html

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