文大統領支持派に攻撃された趙己淑教授、結局文批判の投稿削除

 「親盧」(盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉元大統領の支持者)の趙己淑(チョ・ギスク)梨花女子大教授が29日、文在寅(ムン・ジェイン)政権の不動産政策を批判した自身のフェイスブックの投稿を2日後に削除した。27日に批判を書き込んでいたが、熱狂的な親文(文大統領の支持者)サイバー部隊の非難が相次いだ上、与党内からも批判的な声が上がったため、これを負担に感じたものとみられる。チョ教授は廬武鉉政権で青瓦台(韓国大統領府)広報首席を務めていた。

  陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授はこの日、趙教授に対する与党支持層からの攻撃の現象について「パブロフの犬がベルの音でよだれを垂らすように、ムンパ(文大統領の熱狂的支持者)も批判という刺激にあのように反応する」と述べた。

  趙教授は今月27日、自身のフェイスブックに「賢いチョンセ生活」(チョンセ=韓国の不動産賃貸形式の一つ)と題する文章を投稿した。この中で趙教授は「文大統領の最側近と不動産について話す機会があった」として「『日本のようにわが国も住宅価格が暴落するだろうから、家を買わずに待った方がいい』と文大統領がおっしゃっていたという」と書いた。その上で「日本のニュータウンの没落を首都圏への集中度が高いわが国に当てはめること、これが常識的に見て正しいのか」として「大統領がブレーンから過去の誤った神話を学んだのだな。大変なことが起きると思った」と続けた。

  これについて、一部の親文ネットユーザーはツイッターなどオンラインで趙教授を「反逆者」と呼び「一国の大統領を無礼な言葉でけなすとは」と非難した。また、趙教授の曽祖父を非難し「口をつぐんでいろ」と書き込むユーザーもいた。

  趙教授が不動産政策について自身の考えを記した投稿をわずか2日で取り下げた背景には、現職の教授として対外活動をするに当たって負担を感じたためとの観測も出ている。韓国公共外交学界の初代会長を務める趙教授は、来月2日に同学会の創立学術会議を開催することになっている。同会議の後援機関は外交部だ。趙教授は今月10日に行われた創立総会で同学会の初代会長に選出された。

  陳重権元教授はこの日、一部の与党寄りのネットユーザーが趙教授に対してあからさまな非難を浴びせると、フェイスブックを通じ「趙己淑教授が後ろ向きになれば、状況は深刻だということ」だとして「この方、隣で見守るのが恥ずかしいほど、骨の髄まで猛烈な親廬」と述べた。その上で「これは生物学的必然性」「ムンパたちにとって『批判』とは、その意味を把握して論理的に反論する言語現象ではなく、条件反射を起こす刺激、すなわち自動的な身体反応を触発する信号現象にすぎない」と批判した。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/29/2020062980270.html

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