証拠隠匿で鄭慶心被告の資産管理人に有罪判決…陳重権氏「柳時敏、答えよ」

 子の不正入試などで逮捕・起訴された元法務部長官・チョ国(チョ・グク)被告の妻・鄭慶心(チョン・ギョンシム)被告=元東洋大学教授=の指示を受けて証拠隠匿に加担したとして、裁判所は26日、資産管理人に対して執行猶予付きの有罪判決を言い渡した。このため、同件について以前、「証拠隠滅ではなく証拠保全だ」と主張した「盧武鉉(ノ・ムヒョン)財団」柳時敏(ユ・シミン)理事長の発言があらためて取りざたされている。陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大学教授は同日、「柳時敏氏の公式回答を求める。大衆にウソをついたなら社会的責任を取らなければならない」と指摘した。

  柳時敏理事長は昨年9月、鄭慶心被告が検察の家宅捜索前、コンピューターを持ち出して証拠隠滅をしたという疑惑が持たれた際、「証拠隠滅ではなく証拠を守るためだ」と主張した。

  同理事長は自身が行っている動画投稿・共有サイト「ユーチューブ」の番組『柳時敏のアリレオ(お知らせします)』で「検察が家宅捜索してふざけたことをする場合に備えて、東洋大学のコンピューター、家のコンピューターを複製しようとし持ち出したものだ。そうしなければ、後で検察がとんでもないことをした時に証明できない」と主張した。

  この柳時敏理事長の発言をめぐり、法曹関係者の間からは「詭弁(きべん)だ」と指摘の声が上がった。検察関係者は「デジタルデータ家宅捜索は専門家が手続きに従ってイメージング(コピー)する方法で記憶媒体に保存されている情報を複製する。普遍的に認められているデジタル証拠確保の方法だ」と反論した。

  釜山地裁のキム・テギュ部長判事も当時、フェイスブックに「法曹界でのキャリアが二十数年になるが、被疑者の証拠持ち出しをめぐって、証拠隠滅のためではなく、証拠保全のためだったという話は初めて聞いた。何の意味もないこじつけをしているようにしか見えない」と柳時敏理事長長の発言を批判している。

  陳重権氏も同日午後、フェイスブックに投稿した文で「柳時敏氏に公式回答を促す。大衆にウソをついたら、それに伴う社会的責任を取らなければならない。『知識人』という言葉の前に『御用』という字を付けているからと言って、この義務が消えるわけではない」と述べた。

朝鮮日報 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/27/2020062780007.html

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